1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 飼い方
  4. 多頭飼い
  5. うまくいかないケースもある猫の多頭飼い 猫たちが「つらい思い」をしないために大切なこと|獣医師解説

猫と暮らす

UP DATE

うまくいかないケースもある猫の多頭飼い 猫たちが「つらい思い」をしないために大切なこと|獣医師解説

猫を飼っている人のなかには、今後もう1匹新しいコをお迎えしたいと考えている飼い主さんもいるのではないでしょうか? 実際のところ、猫の多頭飼いを始めてうまくいく場合もあれば、「こんなはずでは…」と失敗してしまうこともあるようです。

この記事では、猫の多頭飼いのメリットやデメリットについて、ねこのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生が解説します。

猫の多頭飼いのメリット、デメリットとは?

寄り添う猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫の多頭飼いのメリットとは、どのような点でしょうか?
原先生:
猫同士がお互いに遊び相手になってくれるというのは、多頭飼いのメリットだといえるでしょう。どちらかが子猫の場合、子猫のしつけや学習の手伝いをしてくれたりもします」
——一方で、多頭飼いのデメリットというのは、具体的にどのようなものですか?
原先生:
「猫は一緒にいられる仲間がいることと同じくらい、それぞれ自分自身のスペースをしっかりと持つことが重要です。多頭飼いをする場合には、頭数分のトイレやベッド、ゆっくりできるスペースを確保してあげなければなりません。

複数匹の猫を飼う上でこの配慮がないと、お互いに1匹になりたくてもなれずに喧嘩が絶えなくなってしまったり、ストレスで体調を崩してしまうなどの恐れがあるので、注意が必要です」

いいことも大変なこともある猫の多頭飼い 飼い主さんはどう考えるべき?

寄り添う猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——いいことも大変なこともあると考慮した上で、飼い主さんは猫の多頭飼いについてどのように考えるといいですか?
原先生:
「まず、絶対に多頭飼育をしないといけないということはまったくありません。素敵なご縁がない限り、急いで迎え入れる必要はないと思います。

もしそんな素敵な縁にめぐり合うことができたのなら、以下の点を考慮しお迎えが可能かどうか検討してみましょう。

・頭数が増えたときに、お互いにそれぞれ干渉されずに落ち着けるだけのスペースを確保すること
・先住猫の心の健康を優先して考えてあげること
・猫同士がそれぞれ環境に慣れるには数カ月かかると覚悟して、決して『仲良くさせよう』と焦らないこと
このあたりが、長期的に見たときに安定した多頭飼育の環境を整えるために必要なことだと思います。飼い主さんは、ぜひ心がけてみてくださいね」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る