猫と暮らす
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【猫と法律】工事の騒音にすっかり猫がおびえてしまった…工事責任者や施工主に損害賠償請求できる?
獣医師に相談すると「騒音によるストレスのせいでは?」とのことでした。
施工主や工事責任者らに対して損害賠償を請求することはできるでしょうか?
ペットに関する法律にくわしい、弁護士の渋谷寛先生にうかがいました。
精神的ダメージを受けた飼い主自身が被害者となれば訴えることができる
一方、猫などのペットは法律上「物」と考えられるため、賠償金を受け取れる債権者になることはできません。そのため、今回のケースのような損害賠償請求は認められないでしょう。
ただし、被害者が猫ではなく、飼い主自身となれば、話は別です。愛猫が騒音のストレスで健康を害し、そのことで飼い主が精神的ダメージを受けたということであれば、訴えることは可能です。
その場合、猫が騒音のストレスで病気になったという動物病院の診断書、飼い主が自身の健康被害を治すために通った病院の診断書などで因果関係を証明する必要があります。損害賠償が認められるには、騒音が一般に我慢すべきと考えられる範囲を超えているかなどが争点になるでしょう。
知っておきたい法律
民法 第417条
文/犬神マツコ
イラスト/タニモトハル
※この記事で使用しているイラストはねこのきもち2024年1月号『もしものときの猫の法律相談所』に掲載されているものです。
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