自然災害が多い日本において、防災グッズの準備は必要不可欠ですが、愛猫との避難を想定した防災グッズはどのようなものを用意したらいいのかご存でしょうか?
今回は、一般財団法人ちよだニャンとなる会執行理事の香取章子さんに、猫1匹と避難生活1週間を想定した場合、どのような防災グッズを用意すればいいのか、詳しく教えていただきました。
猫1匹と避難生活1週間を想定したときの防災グッズ6点
愛猫と1週間の避難生活を送るために準備しておきたいグッズは、次の6点です。
1.水
1週間分の飲み水を用意しましょう。人用から取り分けてもOKですが、猫にとって硬水は結石の原因となるため、軟水を準備してください。
2.ポリ袋
避難先では、飼い主さんのマナーが問われる場面もあります。ポリ袋があれば、トイレ砂やフードのパウチなどを片付けるときに役立ちます。
3.タオル
時期によっては、寒さ対策として布やタオルが重宝します。大きなサイズだと、キャリーケースの上からかけて音と視界が遮断できるので、猫の負担を減らせますよ。
4.常備薬
持病がある猫の場合は、薬の準備が必須です。獣医師に相談して、多めに処方してもらうといいでしょう。
5.トイレ砂・ペットシーツ
トイレ砂かペットシーツ、どちらか1週間分あれば安心です。しかしトイレ砂は重みがあり運ぶのが大変なので、最低3日分あればいいでしょう。ペットシーツは吸水性があるので、タオルの代わりとしても使えますよ。
6.猫の情報がわかるもの
万が一はぐれたときのことも想定して、正面・おなか・背中・しっぽが写った、猫の特徴がわかる写真をスマホに入れておきましょう。また、避難先では愛猫と別々に過ごす可能性もあるので、健康手帳も必要です。
あると便利な防災グッズ3点
必須ではないものの、できれば用意しておきたい便利グッズは次の3点です。
1.ケージ
ケージは、避難先での猫の生活場所になります。折りたたんで持ち運べる軽いものだと便利です。避難せずに自宅で過ごす場合は、ハードタイプのケージの中に食事とトイレを置いておくと安心ですよ。
2.ブラシ・消臭グッズ
避難先のマナーとして、猫の抜け毛ケア・使用済みトイレ砂のケアも必要になります。ブラシや消臭グッズがあると便利です。
3.文房具
粘着テープ、油性ペン、カッター、新聞紙などもあると便利です。一緒に避難したときに新聞紙を裂いてトイレ砂の代わりにしたり、万が一はぐれたときは猫や飼い主さんの情報掲示ができたりします。
いつ、どこで起こるのかわからないのが自然災害です。日ごろから備えを万全にして、愛猫との避難についてしっかり考えておきましょう。
お話を伺った先生/香取章子さん(一般財団法人ちよだニャンとなる会執行理事)
参考/「ねこのきもち」2022年3月号『選び方、置き方、見直しも大切! ねこの防災グッズ、本当に必要な備えはできていますか?』
文/江村若奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。