猫らしいしぐさといえば、何を思い浮かべますか? 今回は「へそ天」「前足ちょいちょい」「伸び」の3つをピックアップ。しぐさの理由について、獣医師の菊池亜都子先生に解説していただきました。どれもかわいらしいしぐさですが、そのとき猫はどのような気持ちなのでしょうか?
「へそ天」はリラックスの証
「へそ天」は、仰向けになって「へそ」を「天」に向けるしぐさ。猫にとって急所であるお腹を無防備に見せて寝転ぶのは、敵がいないとわかっているからこそ。環境に安心しきって、リラックスしている証といえるでしょう。
このほか、暑いときに体を開くことで熱を放出している場合もあります。
「へそ天」の画像をご紹介!
「ねこのきもちアプリ」に投稿された、「へそ天」をする猫たちの画像をご紹介します。
すやすやお昼寝
こちらの写真は、子猫の頃のタルトくん。同居猫の足を枕に、見事なへそ天ポーズでお昼寝中。体の前でキュッと丸めている前足がかわいいですね。どんな夢を見ているのでしょうか。
リラックスしてごろーん
プラムくんは、窓際でごろんとへそ天。木の素材がひんやりして気持ちよかったのかもしれません。このようなしぐさを見せてくれるのは、お家の中で安心しているからこそですね。
何か知りたい!「前足ちょいちょい」
猫が前足でちょいちょいとモノに触れるのは、本来は獲物を捕まえたときに生きているのかを確認する行動といわれています。前足の肉球にはセンサーのような機能があり、ちょいちょいと触れることで対象の温度や動きを感知できるのです。
「前足ちょいちょい」の画像をご紹介!
「ねこのきもちアプリ」に投稿された、「前足ちょいちょい」をする猫たちの画像をご紹介します。
好奇心旺盛!
幸ちゃんは、赤いおもちゃをちょいちょい。前足で確認作業をしているみたいです。じっとおもちゃを見つめる顔は真剣そのもの。なんとも猫らしい一瞬を撮っている写真です。
これはなんだ?
海大くんは、お皿の上の氷に夢中な様子。前足センサーで温度を感じているのでしょうか。「これはニャンだ???」という声が聞こえてきそうです。
やるぞ!のしぐさ「伸び」
歩き始めるときや目覚めたときなどに、ぐいーっと伸びをするのは猫らしいしぐさですよね。これは、活発に動く前に体を伸ばす、準備運動のようなもの。野生時代にいつでもすぐに獲物を捕まえられるよう、体をならしていたときの名残といわれています。
「伸び」の画像をご紹介!
「ねこのきもちアプリ」に投稿された、「伸び」をする猫たちの画像をご紹介します。
よーし、やるぞ!
ラテくんは、見ていて気持ちがいいほどの完璧な「伸び」ポーズを見せてくれています。「よーし、やるぞ!」というようなところでしょうか。
ストレーーッチ!
藍太郎くんは、後ろ足をぐーんと伸ばしてストレッチ。飼い主さんいわく「おねだり前のストレッチ」とのこと。気合い十分で飼い主さんのところにレッツゴー!
「へそ天」「前足ちょいちょい」「伸び」のどれもかわいらしく、これらのしぐさを見られるのも猫と暮らす醍醐味かもしれませんね。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師 獣医行動診療科認定医)
参考/「ねこのきもち」2020年6月号『15のしぐさに秘められたねこのきもち』
文/仲田陽子
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。