愛猫がぽっちゃりとしてきたな、と感じたことはありませんか?丸々とした猫はかわいらしいと思うかもしれませんが、肥満はさまざまな病気の原因になります。肥満になってからダイエットするのは辛いので、日頃からしっかり栄養管理して肥満を予防してあげましょう。
猫の肥満の原因と、肥満によって起こる病気
猫の肥満の原因は?
猫の肥満は、食事で摂取するエネルギーが消費するエネルギーよりも多くなることによって起こります。具体的には、高カロリーの食事を摂っていたり、人の食べ物をあげたり、おやつをあげすぎたりすることが肥満の原因として挙げられます。また過食のほかにも、避妊・去勢手術後や老齢期の猫などは、運動量が減るため太りやすくなります。
肥満によって起こる病気
動物の場合、一般的に理想体重より15〜20%体重が増加した状態が肥満とされています。猫の体重には個体差がありますので、1歳頃に成長が止まったときの体重を目安に考えるとよいでしょう。肥満は糖尿病の原因となることが多く、心臓や呼吸器などにも負担がかかります。病気を防ぐためにも、定期的にかかりつけの獣医師さんに診てもらうと安心ですね。
うちの猫は大丈夫?肥満の目安は?
毎日見ている飼い主さんからの目線では、太っているかどうかの感覚は甘くなっているかもしれません。もし少しでもぽっちゃりしてきたなと感じたら、一度動物病院で診てもらうとよいでしょう。
動物病院では、BCS(ボディ・コンディション・スコア)などのさまざまな方法で肥満度を測り、目標体重の目安を出してもらえます。自己流の減量はうまくいかないことが多いので、獣医師さんに管理してもらうとよいでしょう。
効果的な減量の仕方は?
肥満が軽度であれば、食事を含めた生活環境を変えることによって改善が見込めます。もしくは家族の中に、こっそりとフードやおやつをあげている人がいないかもチェックする必要があるでしょう。
食事の管理は、1日に必要なエネルギー量を把握することから始まります。フードの量をただ減らすだけでは必要な栄養素まで不足してしまうことがあるため、動物病院でエネルギー量の少ない療法食を処方してもらうとよいでしょう。また、太った猫の絶食は肝臓に負担がかかり、肝リピドーシスを引き起こす危険があるため厳禁です。
目標体重に近づけるためには、ストレスの少ない減量と適度な運動が大切です。猫は室内飼いがほとんどだと思いますので、部屋の中に上下運動ができるようなキャットタワーなどを設置して、運動不足にならないように配慮してあげるとよいでしょう。
参考/「ねこのきもち」『愛猫の栄養学事典』
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事とここで使用している写真に関連性はございません。