猫と暮らす
UP DATE
何食わぬ顔で毛づくろいをしたり、爪とぎをしたり。猫が「失敗したときに見せる行動」の理由|獣医師解説
【調査】愛猫は失敗を隠そうとしたり、ごまかしたりする?
では、猫はどのような失敗をして、どのようにごまかしたりすることがあるのでしょうか。飼い主さんたちから寄せられた体験談を紹介します。
毛づくろいをする
- 「カウンターから落ちそうになったとき、必死に毛づくろいしてた」
- 「飛び乗ろうとして失敗し、毛づくろいをする」
- 「猫じゃらしに飛びつこうとして失敗すると、何気ない様子で毛づくろいをしてごまかします」
- 「いたずらや遊びの最中に壁に激突したりしたとき、とっさに毛づくろいして『何でもないですよ』という空気を出す。いたずらしようとする前に気づかれたときは、『バレなかったぜ』と言わんばかりに、しっぽをピンとフリフリしながらいなくなる」
爪をとぐ
- 「猫じゃらしなどをキャッチし損ねたとき、近くにあるものや私の足で爪とぎをし始める」
- 「遊びで興奮してキャットタワーに駆け登ろうとして、足を踏み外して落ちた。何もなかったかのような顔で可愛い声で鳴きながら駆け寄ってきて、スリッパで爪をといでいた」
- 「猫タワーに登ろうとして失敗したときに、ごまかすようにタワーの下の爪とぎでバリバリしますね(笑) 目が合うと知らん顔でタワーから離れて、オモチャを前足でちょいちょいとやってます」
素知らぬ顔をする
- 「ジャンプ失敗時、何食わぬ顔でその場を去ります」
- 「悪さをしたあと、いかにも『自分ではない』という感じでいます」
- 「台に飛び移ろうとして失敗して落ちたときに、慌てながらも普通に歩いて行こうとした」
- 「おトイレにまつわる粗相をしてしまった後。恥ずかしいのか、気まずいのか何なのか、ソファの下に隠れて5分くらいすると、何もなかったような素知らぬ顔で出てきます」
- 「飛び乗ろうとしたら落ちてしまったけれど、ちょうどそこにあったオモチャで急にじゃれ始めて走り回ったとき」
- 「高い場所にジャンプしようとして失敗し落下。『別に登ろうとしてませんよ〜』というような顔で、何事もなかったかのように別部屋に行った」
ごまかす姿が可愛い猫の姿はまだまだほかにも!
- 「大急ぎでその場から走り去り、呼んでも目を合わせません」
- 「ジャンプして飛び移ろうとして失敗して、顎を打って絶対痛いはずなのに、何事もなかったように歩いていって、おもちゃに八つ当たりしていた(笑)」
- 「高いところから踏み外しそうになったので助けてあげたのに、手をちょいちょいして、『手出さなくていいわ』みたいにしてきたけど、そこがかわいい」
- 「走り回って物を倒したとき、『倒れちゃったどうしよう』という顔で、倒したものの回りをうろうろしてます」
- 「高いことから落っこちてビックリした顔をしていたが、動揺を必死に隠そうとしていた」
【獣医師解説】猫が「失敗したあと」に見せる行動の理由
ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
「猫は失敗を隠そうとしたり、ごまかしたりすることがあります。飼い主さんたちから寄せられたような『何か失敗をしたときに毛づくろいをする、爪とぎをしたりする』などといった猫の行動は、転位行動と呼ばれるものです。
転位行動とは、焦った気持ちや緊張などのストレスを違う行動で緩和して、自身を落ち着かせようとする行動で、どんな猫にも見られるかと思います。
愛猫に転位行動が見られた場合は、基本的にはそっとしておいて大丈夫です。静かに見守ってあげるようにしましょう」
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の行動に関するアンケートvol.03』
※アンケートコメントは飼い主さんが感じる愛猫に関するもので、個人の感想です。
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文・構成/雨宮カイ
UP DATE