本来猫は単独行動の動物で、誰に対しても警戒心が強くなりがちです。しかし、毎日お世話してくれる飼い主さんだけは特別で、まるで母猫のように慕い、愛情をしぐさで伝えてようとしています。今回は、愛猫からの愛情表現に気づいたときの応え方を解説します。
愛猫が好きなおもちゃで遊んであげる
愛猫の愛情表現に気づいたら、好きなことをしたりおもちゃで遊んであげたりして、飼い主さんも「好き」の気持ちを伝えてあげましょう。長時間遊ぶよりは、1回5分でも、回数をたくさん遊んであげた方が喜びます。ただし、複数飼いの場合、一度にみんなと遊ぼうとすると、猫同士遠慮してうまく遊べないこともあります。1匹ずつ均等に遊べるよう、部屋やタイミングを分け、工夫をしてあげましょう。
少しずつおやつやフードを与える
おやつやフードを愛猫にあげるのも愛情表現のひとつです。愛猫が「大好き」アピールをしているときは、特別なおやつを与えて応えてあげましょう。できるだけ少しずつ、ごはんのカロリーのことも考えて量を調節することが大切です。
おやつのあげすぎはNG!
愛情表現に応えることも大事ですが、やり過ぎもやらな過ぎもNGです。応えすぎるとおやつがもらえるまで泣き続けたり、アピールが過剰になってしまう可能性も。逆に、きちんと応えないと猫からの愛情表現が減ってしまうこともあります。
「おやつは1日1回にする」などきちんとルールを決め、他のアピールに対しては声がけで応えたりして、バランスを考えてあげるといいでしょう。
優しい声かけやスキンシップも大事!
声をかけるときは優しく高い声で
猫は、自分自身の声と同じように、高くて柔らかい声を心地よく感じます。また、「名前を呼ぶこと=いいこと」と学習してもらうためにも、優しく高い声質に意識し、名前を呼びながら声をかけてあげるといいでしょう。
愛猫の顔周りを軽くなでてあげると◎
猫は毛づくろいをすることで体中を自分でなでることができますが、顔周りはなかなか難しいものです。顔周りをなでてあげると、「かゆいところに手が届く」感覚で、喜ぶ猫は多いでしょう。嫌がっていないか表情を観察しながら、ベストポイントを探ってみてください。
また、なかには顔に人の手が近づいてくると怖がる猫もいます。その場合は、手の甲を使って背中をなでてあげたり、猫のほうから手に近づいてきたりするのを待ってあげましょう。
愛猫の「大好き」アピールに気づいたら、飼い主さんも応えてあげたくなりますよね。きちんとお返しをして、愛猫とうまくコミュニケーションを取りましょう!
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『愛情表現のしぐさが丸わかり 毎日は猫からのnyamore(ニャモーレ)に溢れてる!』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。