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タマネギ中毒やノミ寄生も原因に…猫の「貧血」、どうやってチェックする?

体中を巡り、命を支えている「血」。しかし、人と猫とでは異なる部分も多いため、愛猫の健康を守るためには、猫の血に関する正しい知識を身につけることが大切です。

そこで今回は、猫の「貧血」について取り上げ、獣医師の田草川佳実先生に詳しく解説していただきました。

猫の貧血の原因は?

まんまるおめめのブリティッシュショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
貧血とは、血液中の赤血球数が通常より少なくなり、活動に必要な酸素を充分に運べなくなる状態のこと。猫の貧血の原因は、大きく次の3通りに分けられます。
  • 外傷や消化器内出血などで、体から赤血球が「出ていく」こと

  • 中毒や免疫異常などで、赤血球が「壊れる」こと(溶血)

  • 腎臓病などの慢性疾患や骨髄の病気などで、赤血球が「作れない」こと
猫は体調不良を隠そうとする性質を持ちますが、貧血になると活動性が落ちたり、疲れやすくなったりする様子が見られます。

タマネギなどを誤食すると溶血性貧血に

新聞の間にはさまるラガマフィン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫がタマネギ・長ネギ・ニラ・ニンニクなどのネギ類を誤食すると、赤血球が破壊される「溶血性貧血」になることがあります。生に限らず、ハンバーグやすき焼きの煮汁など、加熱したものも同様です。また、アセトアミノフェン成分を含む人用の解熱鎮痛剤も、同じ症状を引き起こすことがあります。

なお、溶血性貧血ではありませんが、殺鼠剤(ネズミ駆除剤)を誤食すると血が止まらなくなり、皮下出血や血便・血尿が起きて重篤な貧血に至ることも。いずれも命にかかわるため、徹底した管理が必要です。

ノミなどに吸血されて貧血になることも

毛づくろいをするラフくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
寄生虫が原因で貧血を起こすことも。保護した猫の体表にはノミが寄生していることが多いのですが、たくさんのノミに吸血されると貧血を起こすことがあります。

また、猫の小腸に寄生して吸血する腸内寄生虫の一種・鉤虫(こうちゅう)も、多数寄生すると慢性的に出血が続き、貧血を起こします。

子猫やシニア猫は貧血になりやすい

アメリカンショートヘアの子猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
子猫やシニア猫は貧血になりやすいため、とくに注意が必要です。

子猫は体が小さく血液量が少ないため、出血や寄生虫感染で影響を受けやすいのが特徴。シニア猫は、慢性腎臓病や腫瘍などの病気にかかりやすくなることから、これらを原因とする貧血に陥りやすくなります。

貧血かどうかのチェック方法

あくびをするマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が貧血かどうかチェックするには、口の中を観察して。

通常時は舌・歯茎・口内の粘膜がピンクに見えますが、貧血になると通常よりも白っぽく見えます。ふだんから歯磨きの際や猫があくびをした際などにしっかりチェックしておくと、異変に気づきやすくなるはずです。

口の中を見るのが難しい場合は、耳介(耳の三角の部分)の内側の色でチェックしてもいいでしょう。色の変化のほかに、食欲・元気がない、ふらつく、呼吸が速くなるといった変化が見られることもあります。
さまざまな原因で引き起こされる猫の貧血。日々の暮らしのなかで愛猫の様子を観察し、貧血の疑いがないかチェックしましょう。
お話を伺った先生/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2026年8月号『血液型 輸血 貧血 雑学から健康のことまで 猫の血のはなし』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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