猫が小さなおもちゃや虫などの対象物を触ろうとして前足を“ちょいちょい”するしぐさ。一見慎重に触っているようで、実は警戒心がない場合が多いそうですが、このとき猫がどんなことを考えているのか知っていますか?前足をちょいちょいするときの猫のキモチを解説します。
猫が前足で“ちょいちょい”やるのは純粋な好奇心から!
猫が“ちょいちょい”となにかを軽く触っているときは、対象物に対して好奇心がある証拠。このしぐさをするときは、あまり警戒心を持っておらず、連続してちょいちょいをしているうちに本気モードになって遊びに突入することも多いようです。
「ねこのきもち」アプリに寄せられた“ちょいちょい”画像
スコティッシュフォールド・ロングヘアのハルくん。ねこじゃらしアプリなるものに表示されるお魚を一生懸命追いかけているもよう。繰り出された前足“ちょいちょい”がずっとすかすかしているこの感じがかわいくてたまりませんね!
こちらはMIXのにこちゃん。横たわるねずみのおもちゃに明らかな好奇心を向けているようす。子猫のうちから前足“ちょいちょい”の本能は健在のようです。これから本気モード突入の予感!
“ちょいちょい”の対象物は小さなものが多め
猫が“ちょいちょい”するのは比較的小さなもの。それは、触ってもキケンがないと判断できる場合が多いからのようです。警戒心があるから小刻みに触るのではなく、逆に警戒心がないからこそ、対象物を小刻みにちょいちょいと触るのですね。
「ねこのきもち」アプリに寄せられた“ちょいちょい”画像
「これはなんにゃ?」という顔で前足を“ちょいちょい”するスコティッシュフォールドのまるくん。カバンについていた勾玉のストラップに興味を示したようですが、たしかに写真からも警戒心はあまり感じませんね。とにかく「これはなんにゃ?」顔です。
「狩りが上手にできたね!」と褒めると得意げな顔をするらしいソマリのモカくん。前足で対象物を“ちょいちょい”していますが、「ぼく狩り上手でしょ!」という飼い主さんへのアピールなのか、もうすでに手先を見ていません。褒められ待ちのちょいちょいもかわいいですね!
大きなものは“ちょいちょい”しない?
“ちょいちょい”の際は警戒心を持たないことが多いのですが、大きな対象物で警戒心を抱いている場合は、大きな動作で顔と体を後ろに引きながらたたいて引っ込める“ちょいちょい”というか“ばんばん!”というしぐさになるようです。ちょいちょいよりも動作が大きいと感じたときは、猫がその対象物に対して警戒心を持っているのかもしれません。
「なんだこれは?」なんて顔をしながら猫がちょいちょいしている現場を目撃する人もけっこういるのではないでしょうか。猫特有の愛らしいしぐさですが、これからはただかわいいだけでなく、愛猫がなにに対して警戒しているのか? いないのか? を見極める判断材料にもなりそうですね!
参考/「ねこのきもち」『愛猫の本音事典』(監修:動物関係のライター・エッセイスト 加藤由子さん)
文/takemori.m
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。