Instagramで人気のハチワレ猫・虎徹くん(♂・4才)と黒猫・はなびくん(♂・3才)。
元保護猫だった2匹は、縁があって飼い主さんのおうちで一緒に暮らすことになりました。2匹は今どのような日々を過ごしているのか、出会いとともに紹介します。
虎徹くんとの出会い
飼い主さんのおうちには、先代猫・ポポちゃんがいました。ポポちゃんが亡くなり、飼い主さんは深い悲しみの中にいました。
しかし、子どもの頃から猫を飼っていた飼い主さん。「やはり猫と暮らしたい」と、次第に気持ちに変化が表れるようになります。
そんなときに、里親募集サイト「ペットのおうち」で虎徹くんと出会いました。
車通りの多い道のそばに、ひとりぼっちでいたところを保護された虎徹くん。見たところ、生後2カ月くらい。保護当時は猫風邪がひどく、かなり衰弱していたそう。
そしてその後、保護主さんとの縁があり、飼い主さんは虎徹くんをおうちへ迎え入れることになります。
「ハチワレといえば漫画『じゃりン子チエ』! じゃりン子チエのハチワレ『小鉄』からとって、漢字は変えようと思い、虎徹になりました」と、名前の由来を話す飼い主さん。
そんな虎徹くんは、飼い主さんご家族のもとですくすくと成長していったのでした。
突然やってきた、はなびくんとの出会い
虎徹くんを迎え入れてしばらく経ったときのこと。はなびくんとの出会いは、突然やってきました。
ある日のこと。飼い主さんのもとへ友人から、「バス停に子猫がいて、道路に出そうだったから草むらに移動したけれど…。乗らないといけないバスが来ちゃったから、見に来てくれない?」という相談の電話が!
友人から「サビ猫」の写メが届き、飼い主さんはキャリーバッグとタオルを持って探しに行くことに。
しかし、草むらに着いて周辺なども隈なく探しますが、サビ猫を見つけることはできませんでした。
一旦家に戻り、もう一度探そうと草むらに戻ると、2羽のカラスが草むらを何度も覗いている光景を目にします。
「カラスがいるところの草むらをよく覗きこむと、小さい黒いのいたー! ん、黒猫? 私が探してたのはサビ猫。
でも、私がこうしているときもカラスはポールの上で待っていたので、このコも見捨てられないと思い保護しました。その黒猫がはなびです」
幸いにも、はなびくんはうまく身を潜めていたため、カラスから襲われていなかったそう。はなびくんを保護して病院へ連れて行くと、500gの小さな男の子ということがわかりました。
「真っ黒な夜空をきれいな花火が花を咲かせるように、真っ黒の君にもたくさんの色の幸せをあげたい気持ちから、はなびと名付けました」
そして、気になるのは探していたサビ猫の行方ですが……
「サビ猫ちゃんは、用を済ませた友人が草むらに戻ってきて、その友人がすでに保護していたようです。私はサビ猫ちゃんではなく、はなびと出会う運命だったんだな、と感じました」
こうして、はなびくんが家族に加わり、2匹と飼い主さんご家族の新たな生活が始まったのでした。
2匹は出会ってすぐに打ち解け、なかよし兄弟に♪
穏やかで優しく、心が広い虎徹くん。そして、ちょっぴり臆病な一面があるはなびくん。
2匹を初めて会わせたときの様子を、飼い主さんは次のように振り返ります。
「2匹とも男の子なので相性が心配でしたが、虎徹がすぐにはなびを受け入れてくれました。
はなびは最初、私や夫にも威嚇威嚇の毎日。でも、虎徹にはすぐに心を開き、虎徹ははなびのそばにいつもいて、親代わりをしてくれました」
「おかげで、はなびは今ではすっかりお兄ちゃん子に。いつも虎徹にべったりなんです」
2匹はお互いを理解し合える、本当の兄弟のような関係性のようです。
2匹のおかげで、楽しさ倍増!
虎徹くん・はなびくんとの日々の様子をInstagramで発信している飼い主さん。見ていると、毎日楽しく過ごしているんだなというのが伝わってきます♪
「虎徹は笑えるほどヤンチャです! でも素直で、何かとおもしろくかわいい存在! はなびは、とにかく癒しの塊! いるだけでかわいくてしょうがないです」
「私は子どもの頃から猫と生活していましたが、いつも1匹でした。虎徹とはなびが家族になり、1匹じゃないって毎日が楽しさ倍増だなと! 仲良し、大運動、バトル。どれを見ても、2匹が楽しそうでニマニマしちゃいます」
虎徹くん・はなびくんの姿を見て癒され、幸せを感じている飼い主さん。最後に2匹に伝えたいことを尋ねてみると、次のように話してくれました。
「毎日、かわいくてかわいくて、苦しくなるくらい大好きなコテハナ。私に出会ってくれてありがとう!」
虎徹くん・はなびくんは、今日も楽しくて幸せな日々を過ごしています。
参照/Instagram(
@izupopo)
取材・文/雨宮カイ