湿度も高く、体がベタベタして不快になりやすい時は、猫にとっても不快な季節。
今回は猫の体の中でもとくにベタつきやすい部位のひとつ「あご」を中心に、サラサラにするケアの仕方をご紹介します。
ムシムシ暑くなると 「あごニキビ」になりやすい
あごに付いた食べかすなどから細菌が繁殖しやすくなります。結果あごに炎症が起こり、ブツブツができる「あごニキビ」になることも……。
濡らしたコットンを10秒ほどあごに当てて
猫がくつろいでいる背後から顔を包み込むようにして、濡らしたコットンをあごに当てます。猫が嫌がらないなら10秒くらいを目安にするといいでしょう。
コットンに食塩水を染み込ませても
あごに傷がないなら、コットンに食塩水を染み込ませても。殺菌効果があり、あごニキビになりにくいことも。ただし、食塩水で行った場合はそのあと拭き取りましょう。
歯ブラシでサッとこすり取って
あごのコットンを外して5分ほどおき、乾いたら歯ブラシで下から上に向けてこすって。歯ブラシは人用のものでOK。いろいろ試し、猫が好む硬さの歯ブラシを見つけて。毛づくろいくらいの強さだと気持ちよく感じてくれるでしょう。
動物の毛でできた歯ブラシを好む猫も
人用の歯ブラシの中でも、豚やヤギなど動物の毛でつくられたものも。教えてくれた獣医師の実感では、動物の毛のほうがより安心する傾向に。
人は顔周りにニキビができやすいですが、猫はあごの下など手入れがしにくい箇所にできやすいよう。湿度が高くなりやすい夏場には飼い主さんが積極的にお手入れしてあげて、猫の清潔を保てると嬉しいですね。
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『猫もグッズもベタ→サラ革命』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/浪坂一
撮影/後藤さくら
イラスト/mollydomon
※この記事で使用している画像は2018年6月号『猫もグッズもベタ→サラ革命』に掲載されているものです。