猫と暮らす
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猫とずっと一緒に暮らすために 飼い主が心がけたいお世話10
「猫とずっと一緒に幸せに暮らしたいな」と思ったとき、飼い主さんは猫がしてほしいと思っていることを叶えてあげてください。
では、猫はどんなことを飼い主さんにお願いしたいと思っているのでしょうか? この記事では、猫の飼い主さんが心がけたい10のお世話について紹介します!
では、猫はどんなことを飼い主さんにお願いしたいと思っているのでしょうか? この記事では、猫の飼い主さんが心がけたい10のお世話について紹介します!
①1日1回は優しく話しかけたり、撫でたりしてあげて
猫は飼い主さんに優しく接してもらうことで、「ここにいると安心だな」「快適だな」と感じて、嬉しい気持ちになります。
もし猫がじっと見つめてきたり、体をこすりつけるなどの甘えたそうな素振りを見せたら、「なあに?」「イイコだね!」などと優しく声をかけてみてください。また、顔まわりを優しく撫でてあげるなどして、コミュニケーションをとってあげましょう。
もし猫がじっと見つめてきたり、体をこすりつけるなどの甘えたそうな素振りを見せたら、「なあに?」「イイコだね!」などと優しく声をかけてみてください。また、顔まわりを優しく撫でてあげるなどして、コミュニケーションをとってあげましょう。
猫の気分は変わりやすいので注意!
ただし、「猫の気分はコロコロと変わりやすい」と覚えておいてください。甘えてきた直後であっても、触ろうとしたら耳を後ろに倒して「やめて!」のサインのイカ耳になっていることも…。
猫の様子をよく確認して、タイミングを見極めましょう!
猫の様子をよく確認して、タイミングを見極めましょう!
②落ち着ける場所にフードや水を複数用意してあげて
猫は人が行き来するような場所では、安心して食べたり飲んだりできません。そのため、フードや水は、静かで落ち着ける場所に置いてあげましょう。
また、猫はフードを少量ずつ食べる習性があるので、フードは1日分を小分けにして複数箇所に置いておくのがおすすめです。水も猫が選べるように複数箇所に用意してあげてくださいね。
また、猫はフードを少量ずつ食べる習性があるので、フードは1日分を小分けにして複数箇所に置いておくのがおすすめです。水も猫が選べるように複数箇所に用意してあげてくださいね。
フードやおやつの「もっとちょうだい」に応えすぎないように!
猫からフードやおやつを「もっと!」とおねだりされることもありますよね。しかし、猫の健康を考えた場合、求められるままに与えてはいけません。
フードは毎回量って与え、おやつを与える場合は苦手なお手入れをしたときの「ごほうび」であげるなどして、少量にとどめましょう。
フードは毎回量って与え、おやつを与える場合は苦手なお手入れをしたときの「ごほうび」であげるなどして、少量にとどめましょう。
複数飼いのフードについて
猫同士の関係が悪くない場合でも、フードを同じ場所で並べて食べると競争意識がはたらき、落ち着いて食べられないこともあります。1匹ずつ離れた場所に置くのがよいでしょう。
③トイレは汚れたらなるべく早く掃除して、キレイにしてあげて
猫はキレイ好きな動物です。トイレが汚い状態だと大きなストレスを感じ、さらには排泄を我慢して膀胱炎や便秘になってしまう恐れも…。
猫がいつでも気持ちよく排泄できるように、排泄していることに気がついたらすぐに掃除をして、キレイな状態にしてあげましょう。
猫がいつでも気持ちよく排泄できるように、排泄していることに気がついたらすぐに掃除をして、キレイな状態にしてあげましょう。
トイレ砂は定期的にすべて入れ替えて!
毎日使っていると、トイレ砂にも汚れやニオイが付着します。2週間〜1カ月を目安に、トイレ砂をすべて取り替えて、トイレ容器の丸洗いと除菌もしてください。
複数飼いのトイレについて
トイレの数は「匹数+1」個が基本に。また、複数を1カ所にまとめるのではなく、部屋を分けるなど離して設置するようにしましょう。どの猫も落ち着いて排泄できるはずです。
④怖いときや不安なときに、いつでも隠れられる場所を用意してあげて
猫が苦手なものに遭遇して不安や恐怖を感じたとき、狭く囲まれた巣穴のような場所に隠れたくなります。
猫は自分で「大丈夫だ」と思えるまで、誰からも見つけられずに過ごしたいと考えるものなので、猫がいつでも隠れられる場所を用意してあげてください。また、猫がその場所にいる間は声をかけずに、さりげなく様子を見て知らんぷりしておきましょう。
猫は自分で「大丈夫だ」と思えるまで、誰からも見つけられずに過ごしたいと考えるものなので、猫がいつでも隠れられる場所を用意してあげてください。また、猫がその場所にいる間は声をかけずに、さりげなく様子を見て知らんぷりしておきましょう。
もしも長時間出てこないときは…
引っ越しの直後など、猫が隠れてから出てくるまでに長時間かかる場合もあります。そのときは無理に引っ張り出したりせず、隠れている場所の近くに猫トイレや水を用意してあげて、様子を見てください。
⑤安心できるニオイのなかで暮らせるようにしてあげて
猫にとって、ニオイはとても大切な要素です。家具や飼い主さんに体をスリスリこすりつける行為は、自分のニオイをつけるマーキングの一種。猫は自分のニオイで満たされた場所にいると安心でき、幸せな気分になります。
そのため、飼い主さんは香水や芳香剤などのニオイが強いものの使用は避けて、猫が自分のニオイを感じられる環境づくりを意識してあげてくださいね。
そのため、飼い主さんは香水や芳香剤などのニオイが強いものの使用は避けて、猫が自分のニオイを感じられる環境づくりを意識してあげてくださいね。
猫グッズを新調するときのポイント
長年使っていた猫グッズを新しくしたいときがありますよね。ただ、猫は自分のニオイがついた安心できるグッズが突然なくなると、不安を感じてしまうことも。
もし猫ベッドなどを変えるときは、1週間ほどは新しいものと古いものを併用するようにしましょう。
もし猫ベッドなどを変えるときは、1週間ほどは新しいものと古いものを併用するようにしましょう。
⑥高くて見晴らしがいいところに、ゆっくりできる場所を用意してあげて
猫は野生時代に、木の上で獲物を待ち伏せしたり、身を守ったりしていました。飼い猫もこの習性を受け継いでおり、高いところにいると安心したり、快適だなと感じます。
たとえば、猫タワーを置いたり、家具の配置を工夫したりして、高くて見晴らしのいいところに猫がくつろげるスペースを用意しましょう。
また、窓辺などに外の雰囲気が感じられる場所を用意してあげると、気分転換や刺激にもなります。
たとえば、猫タワーを置いたり、家具の配置を工夫したりして、高くて見晴らしのいいところに猫がくつろげるスペースを用意しましょう。
また、窓辺などに外の雰囲気が感じられる場所を用意してあげると、気分転換や刺激にもなります。
「外に出して」には応えないで!
猫が「外に出して!」というように鳴いてお願いしてくることがあっても、応えないようにしましょう。
交通事故やほかの猫との喧嘩、感染症など…外の世界には危険がいっぱいです。外に出すよりも、猫にとって魅力的な室内になるように工夫をしましょう!
交通事故やほかの猫との喧嘩、感染症など…外の世界には危険がいっぱいです。外に出すよりも、猫にとって魅力的な室内になるように工夫をしましょう!
⑦1日に何回かおもちゃを獲物のように動かして、狩りごっこをしてあげて
猫はもともと、ネズミや鳥などを狩って生きてきました。飼い猫で飼い主さんが準備したフードを食べていたとしても、「狩りをしたい」という欲求を受け継いでいます。
じゃらしおもちゃなどを獲物のように動かして、ハンターの本能を満たしてあげましょう。
じゃらしおもちゃなどを獲物のように動かして、ハンターの本能を満たしてあげましょう。
1匹で遊べるおもちゃも用意しよう!
留守番のときなど退屈する猫もいるので、1匹で遊べるおもちゃを用意してあげましょう。
たとえば、試行錯誤することでフードが得られるおもちゃ(パズルフィーダー)などもおすすめです。ペットボトルなどで簡単につくることができますよ!
たとえば、試行錯誤することでフードが得られるおもちゃ(パズルフィーダー)などもおすすめです。ペットボトルなどで簡単につくることができますよ!
⑧好みの爪とぎ器をいくつか用意してあげて
猫の爪とぎはマーキングの一種です。爪とぎをすることで自分の縄張りを主張し、自分のニオイに満たされて、安心することができます。
愛猫の好みや爪とぎスタイル(縦型や置き型)や素材を見極めて、そのコに合った爪とぎ器を部屋の複数カ所に置いてあげてください。
愛猫の好みや爪とぎスタイル(縦型や置き型)や素材を見極めて、そのコに合った爪とぎ器を部屋の複数カ所に置いてあげてください。
⑨困ることをしても、叱ったり怖い思いをさせないで
たとえば、触ってほしくないものを猫が触ってしまったときに、「コラ!」「ダメ!」などと大声で叱っていませんか? これは、猫にとっては恐怖でしかありません。また、飼い主さんへの信頼を失う原因になることも…。
触ってほしくないものがあった場合は、猫が触れない場所にあらかじめ片付けておきましょう。
触ってほしくないものがあった場合は、猫が触れない場所にあらかじめ片付けておきましょう。
⑩ずっと健康で、のんびり暮らせるようにしてあげて
現代は猫の平均寿命が伸びているため、「いかに健康に長生きできるか」が重要になります。
猫が痛みやつらさを我慢することなく、ずっと健康に暮らせるように、飼い主さんは日々の健康チェックをしてあげてください。猫の健康状態や行動をよく観察して、気になることがあれば早めに動物病院を受診しましょう。
猫が痛みやつらさを我慢することなく、ずっと健康に暮らせるように、飼い主さんは日々の健康チェックをしてあげてください。猫の健康状態や行動をよく観察して、気になることがあれば早めに動物病院を受診しましょう。
ふだんからキャリーに慣れさせよう!
通院を苦手にしないことも大切です。キャリーケースは通院時だけ出すのではなく、ふだんから部屋に出しておき、その中でフードやおやつを与えるなどして好印象をもたせましょう。
愛猫が健康で幸せに暮らせるように、飼い主さんはぜひこれらのお世話を心がけてみてくださいね。猫たちもきっと喜んでくれると思います!
参考/「ねこのきもち」2020年2月『ずっと一緒にいるために…猫が叶えてほしい10のお願い♡ 飼い主さん、あのね』
(監修:獣医師、獣医行動診療科認定医、ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
※この特集では、猫を擬人化した表現を用いています。猫が望んでいるであろうことを、監修の藤井先生に代弁していただきました。
文/Honoka
(監修:獣医師、獣医行動診療科認定医、ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
※この特集では、猫を擬人化した表現を用いています。猫が望んでいるであろうことを、監修の藤井先生に代弁していただきました。
文/Honoka
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