猫と暮らす
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コロナ禍+自然災害の「複合災害」は“備え”が重要! 今すべき猫の防災対策
NPO法人アナイス理事長。災害発生時に国や自治体と連携し、
現地救援本部が実施する被災動物救護活動を支援。
環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」編集委員、
動物防災対策にかかわるアドバイザーとして広域支援訓練などに参加。
愛猫は、ルフィちゃん(メス・10才)ほか3匹
避難所以外の避難方法も検討しておこう
豪雨による避難(土砂災害や堤防決壊等の被害を除く)については、避難指示や避難勧告が解除されるまでの数時間から1日程度の短時間の避難になる場合が多いことから、その時間を乗り切るために、“飼い主力・防災力”を発揮して、猫の避難先候補を何カ所か確保しておきましょう。
車中泊での避難も考えておこう
また、安全な駐車スペースを見つけておくことも忘れずに。駐車場や運動場のほか、浸水からの避難であれば、立体型の駐車場もいいようです。実際に、昨年の台風19号では、大型商業施設の立体型有料駐車場の上の階で一晩ペットとともに車中避難をしたというケースがありました。駐車スペースには、避難中に使用できる人のトイレがあることも大切なポイントになるようです。
ローリングストック法も徹底しよう
フードやペットシーツ、トイレ砂は1カ月分を目安にストックを。猫に処方食や薬を与えている場合も、獣医師に相談して、予備を含めた可能な量をストックしておきましょう。
自治体の情報に目を光らせよう
ぺットに関する情報が見つからない場合は、動物を担当する部署や防災を担当する部署に問い合わせておきましょう。仮に「避難所でのペットの受け入れは難しい」「対策ができていない」という回答だった時には、それが分かった時点で、ただちに他の対策を講じることができます。
避難する場所は「避難所」だけとは限りません。避難所がペットの受け入れ不可だとしても、あなたと家族と猫が無事に災害を乗り越えるために、他に安全な避難場所や避難方法を考え、複数の対策を用意しておくことが“飼い主力・防災力”なのです。
参考/「ねこのきもち」2020年9月号「猫のための防災絵本」(監修/平井潤子さん NPO法人アナイス理事長)
文/ねこのきもち編集室
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