猫と暮らす
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「猫の気持ちがわかっていないな」と思える飼い主さんの行動4つ
この記事では、「猫の気持ちがわかっていない」と思える飼い主さんの行動について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
「猫の気持ちがわかっていないな」と思える飼い主さんの行動4つ
「ここでは、よく見られる飼い主さんの事例についていくつか取り上げますね」
①必要以上にかまいすぎる
「そのコの性格にもよりますが、猫は自由に気まぐれに過ごすのが好きな傾向があります。そのため、飼い主さんが必要以上に付きまとったり、かまいすぎるのを好みません。あまりにしつこくかまうと逃げてしまったり、飼い主さんに寄り付かなくなってしまうこともあるでしょう」
「そうですね。とくにコロナ禍以降、飼い主さんが家にいる時間が増えて、そうした『かまいすぎ』が増えているのではないかと感じます。猫はゆっくり寝ていたいのに、『飼い主さんが触りたいから無理に触る』などのコミュニケーションをとることが増えていると思います。
猫も休みたいときがもちろんあります。寝ていたいときに『遊ぼう!』と引っ張られたら、飼い主さんだって嫌ですよね」
②猫が遊びたいときに近づいてきても、気づいてあげられない
「猫が『飼い主さんと遊びたいな』と思って様子を伺いにきたときに、気づいてあげられない飼い主さんもいます。パソコンや携帯に夢中になっていると、愛猫とのコミュニケーションの機会を逃して、あまり甘えてくれなくなってしまうかもしれません」
③トイレの掃除をあまりしない
「猫は綺麗なトイレで排泄したいものです。そのために、『トイレの数は多めにするように』と言われていますよね。排泄後はすぐに掃除をするか、それができない留守番中などは1日の排泄分のトイレの数を用意してあげると、安心してトイレが使えます。
そして、トイレを綺麗な状態に保ってあげることは、便秘や膀胱炎などの予防にもつながります。『自分が猫だったら、愛猫だったら』と、一度気持ちを考えるとよいかもしれません」
④他の猫が好きなものは、愛猫も好きだと思っている
「他の猫が好きなものは、愛猫も好きだと思っている飼い主さんもいるようです。食べ物や水、オモチャなどすべてに言えることですが、多くの猫が好むものでも、愛猫が好むとは限りません。それぞれ個性がありますので、好きなもの、嫌いなものも変わります。
猫という生き物を理解したうえで、愛猫はどうであるのかということなので、もっと愛猫を観察してほしいです」
猫の気持ちを理解してあげられないことのリスクは?
「飼い主さんが猫にとって気に入らない行動をすると、ストレスがかかってしまいます。ストレスを感じると免疫機能が下がるので、食欲や元気に影響することも。
また、思わぬ病気の引き金になったり、ストレスがひどい場合には消化器症状や泌尿器症状などがあらわれることもあるかもしれません」
「猫の気持ちを考えた行動」を意識しよう!
「『猫が何を求めているのか』をよく考えて動くことが大切です。猫からすりすりしてきたり遊びに誘ってきたりしたときは、なるべくかまって遊んであげるようにしましょう。
また、猫は大きな音や過剰なスキンシップを嫌う傾向があるので、生活の中でストレスを感じていないかなど、様子をよく見てあげるようにしてくださいね」
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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