猫と暮らす
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「猫は痛みを隠す動物」と言われる所以 気づいてあげたい!猫が「我慢している時に見せるサイン」
この記事では、猫が痛みを隠す動物だと言われるワケや、痛みを我慢しているときに猫が見せるサインなどについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
「猫は痛みを隠す動物」と言われるワケは?
「野生下での生活では、『痛みがある』『体調が悪い』と言っていられません。そんな姿を見せていたら、他の動物にやられてしまうからです。野生で生きる猫にとって、自分の弱さをギリギリまで隠し通すことが、生き残る術でした。
そんな名残が、人間との生活の歴史が犬よりも短い猫には見られやすいです」
猫が痛みを我慢しているときのサインは?
「たとえば…
- 隠れる
- じっとする
- うずくまって寝る
猫の「いつもと違う行動」には要注意!
「どのような痛みであっても、猫は自力で動物病院を受診できませんので、我慢するしかありません。
愛猫がいつもと違った行動をとったり、とりわけ静かであれば、何かしらの不調や痛みを我慢しているかもしれません。いつもより食欲や元気がないといったことも、何かしらの痛みを我慢していることが考えられます」
「そうですね。普段からおとなしいタイプだったり、高齢で動きが少ない場合などは、上り下りなどの大きな動きをしたときに見られる異変のサインが読み取りにくいこともあります。
また、徐々に変化を起こすことを『老化だから』と安易にとらえる飼い主さんもいますが、それでは猫にずっと痛みを我慢させてしまう原因になります。少しの変化であっても過小評価せずに、まずは重大な問題がないかどうか病院で診てもらってください。
老化であってもQOLを高めることもできると思います。そういったケアは、猫の心の健康も守ることにつながります」
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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