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舌の様子がいつもと違うときは要注意! 『舌に異変』があらわれる猫の病気
今回は、舌に異変があらわれる猫の病気について解説します。まずは、「健康な猫の舌」と「異変がある猫の舌」の違いから見ていきましょう。
猫の舌にあらわれる異変って? 健康な舌との違いとは?
腫れやただれ
ふだんと色が違う
輪郭がなめらかではない
舌に異変があらわれる3つの猫の病気とは?
(1)歯肉口内炎
純血種と5才以上の成猫に多いというデータはありますが、詳しいことはわかっていません。口内環境が悪いと発症・悪化しやすいのはもちろん、猫カゼと同じウイルスでも発症するので、猫カゼの病歴がある猫も注意が必要です。
今ところ、歯垢が付着している歯をすべて抜く治療法が効果的とされています。
(2)扁平上皮ガン(へんぺいじょうひがん)
発症の原因がわかっていないため、発症しやすい猫の傾向も詳しくわかっていませんが、シニア猫の症例が多い傾向にあります。
この病気は患部を切除する以外に根本的な治療法がなく、患部の位置や範囲によっては切除しきれないことも。そのため完治が難しい病気としても知られています。
(3)好酸球性肉芽腫症候群(こうさんきゅうせいにくがしゅしょうこうぐん)
舌に発症するのは、進行が緩やかな「無痛性潰瘍」と、直線状に患部が盛り上がる「線状肉芽腫」の2つ。ただし「無痛性潰瘍」も痛みを伴います。
原因は不明ですが、アレルギー体質の猫の症例が多く、関連性が研究されています。また、5才以上のメス猫にも多い傾向に。レーザーかステロイドで治療を行いますが、再発するケースも見られます。
愛猫の舌に異変を感じたら動物病院を受診して
愛猫にそうした様子が見られたら、獣医師に相談するようにしましょう。
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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