アピールされると、ついつい応えてしまう猫の「かまって」攻撃。
今回は、そんな猫の「かまって」という気持ちを深掘り!かまってほしいときに見せるサインや、猫はどんなときにかまってもらいたい?相手にしないと猫もすねるの?という疑問について解説します。
猫にも「かまって」という気持ちがある
猫の行動に関する研究が進む中、猫には人と同じように感じる気持ちと、人は感じるけれど猫は感じない気持ちがあることが分かってきました。その中で、猫には「かまってほしい」と思う気持ちがあることが、専門家の研究からも明らかに。猫は飼い主さんの何を見て「かまってほしい」と思うのかも、徐々に解明されてきています。
猫は飼い主さんの視線を理解して「かまって」アピールしている
ある研究では、猫は飼い主さんの視線の向きを認識していることが明らかにされています。そのため、猫は“飼い主さんが自分を見ているか”をきちんと理解していて、かまってもらいたい気分のときに飼い主さんが自分を見ていないと感じると、積極的にアピールしてくるのだそう。飼い猫の場合、飼い主さんを母猫のように慕い、子猫気分で甘えたい気持ちのときにアピールすることが多いようです。
猫がわざと人の邪魔をするのは「かまって」アピール
「スマートフォンを見ていると、猫が間に入ってきて邪魔された」など、何かをしていると猫がわざと邪魔をしてきた……という経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。前述のように、猫は「かまってほしい」ときに飼い主さんの視線が自分に向いていないと、視線を自分に向けさせようと積極的にアピールします。そのため、猫が邪魔をしてくるのは「かまってほしい」気持ちの表れなのです。
猫には「すねる」気持ちはない
「かまってもらえないと、わざと邪魔な場所で寝てしっぽを振っている」といった猫の行動を経験したことのある飼い主さんも多いかもしれません。人の感覚からすると、何だか猫がすねているように感じますが、猫には不平をあえて態度で示す「すねる」という気持ちはありません。そのため、わざと邪魔な場所でしっぽを振るのは、すねているのではなく「かまって」のアピールといえるでしょう。
猫は飼い主さんの視線を見て「かまって」アピールをしていると思うと、あえて人の邪魔をしてくる行動にも納得がいきますね。これから猫の「かまって」アピールを、ますます断れなくなっちゃいそうです♡
参考/「ねこのきもち」2017年5月号『人の感情のようにフクザツかも!?猫にもあるの?この気持ち』(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。