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猫に必要な「防災グッズ」最低限準備しておくものから、複数飼い・繊細な猫の場合の追加アイテムまで

9月は「防災月間」です。この機会に、愛猫のために必要な防災グッズについて、見直してみませんか?

今回は、災害に備えて最低限用意しておきたい猫用防災グッズと、飼育環境や猫のタイプに合わせて追加したいアイテムについてまとめました。

最低限用意しておきたい猫1匹分の防災グッズ

かわいい子猫の肖像。ブリティッシュショートヘアの猫
NiseriN/gettyimages
災害が起こって避難する際、猫のために持ち出せるものの量には限度があります。そのため、代用が利かないものや、あるといろいろ使えて便利なものを中心にそろえて、リュックなどにまとめておきましょう。

最低限必要な猫用防災グッズ

食事用品

最低でも1週間分のフードと水、そして食器を用意しておきましょう。持ち運びやすさを考慮して、ウエットフードは缶よりパウチタイプ、食器は割れない素材がおすすめです。

キャリーケース・洗濯ネット

洗濯ネットは避難場所で猫に巡回診療を受けさせる際などに便利。猫が見えるように目の粗いネットを用意しておくとよいでしょう。
キャリーケースにはさまざまなタイプがあるので、状況をふまえて選んでおくとよいですね。

猫と一緒に写っている写真

猫とはぐれてしまったときになどに、捜す手がかりになります。また、飼い主さんと一緒に写っていることで、保護された猫を引き取る際に、その猫が自分の猫であることを証明することもできるでしょう。

ペン・粘着テープ・袋・カッター

アイテムを補強したり、持ち物に猫や自分の名前を書いたりするときなど、何かと便利なのがこの4点です。これらがあれば避難先でも手に入りやすい段ボールで、さまざまなアイテムの代用品を作ることもできます。

【複数飼いの場合】追加で用意したいアイテム

複数の猫
Martin Poole/gettyimages
猫を飼っている人の約半数が、複数飼いをしているといわれています。複数飼いの場合は、連れ出す猫の数はもちろん、必要な防災グッズの量も増えるので、少しでも効率よく短時間で運び出せるような備えが必要になってくるでしょう。

複数飼いで追加したいアイテム

台車

避難経路に問題がない場合、台車で猫も荷物もひとまとめにすれば、一人でも運びやすくなります。最近では女性でも扱いやすい軽量タイプのものもあるので、ご自身の使いやすいものを選ぶようにしましょう。

複数飼いならリュック型キャリーケースがおすすめ

先ほど、キャリーケースにはさまざまな種類があるとお話ししましたが、複数飼いの場合はリュック型キャリーケースがおすすめ。背負うことで両手が自由になりますし、手で持つよりも負担が分散されるので、より多くの荷物を持つことができます。

猫で手いっぱいでもフードだけは持ち出して

複数の猫を連れ出す場合は、最低限の防災グッズでさえ持ち出しが困難になることも考えられます。その場合、フードだけは極力持ち出すようにしましょう。
避難所でフードが支給されることもありますが、猫の好みや健康状態によっては食べさせられない可能性があるので注意してください。

【繊細な猫がいる場合】追加で用意したいアイテム

さやの中の猫
PhenomArtlover/gettyimages
性格や体調に問題を抱えている猫は、そうでない猫以上に些細なことでも心身に負担がかかりやすい傾向に。災害という異常事態のなかで感じる負担を軽減してあげるためにも、以下のようなアイテムを追加で準備しておくとよいでしょう。

繊細な猫のために追加したいアイテム

ペースト状のおやつ

猫が体調を崩して食が落ちても、嗜好性の高いおやつなら口にすることも。ペースト状であれば、栄養と一緒に水分も補えます。

タオル

キャリーケースを包んで外の音を遮ったり、猫ベッドにして保温ができたりするタオルは、繊細な猫がいる場合は、必ず持っておきたいアイテムです。

医療アイテム

持病がある猫の場合は、薬や療法食を忘れずに持ち出しましょう。また、持病の有無にかかわらず、繊細な猫なら、検査の結果数値表を持ち出すのがおすすめ。避難所での診察時に、正常時の数値と比較できるので、異常の発見や対処がしやすくなることがあります。

繊細な猫ならハードタイプのキャリーケースを日頃から使っておくのがおすすめ

避難所での生活は、繊細な猫にとってストレスになります。ハードタイプのキャリーケースをふだんから居場所として使っていれば、慣れない場所での生活の不安も軽減できるでしょう。
今回ご紹介した防災グッズをまとめたリュックなどは、玄関先や枕元などのすぐに持ち出せる場所に置いておくようにしましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『9月は防災月間 猫も環境もそれぞれ違うから―― 愛猫を救うのはカスタム防災です』(監修:NPO法人アナイス代表 新潟県中越大震災動物救済本部監事 東日本大震災東京都動物救援センター 運営管理部門副センター長 平井潤子さん)
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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