猫を飼っていると、よく見られるしぐさや行動に、オリジナルの呼び名を付けている人も多いはず。ねこのきもち11月号「みんなのニャン語集」特集では、そんな言葉を“ニャン語”と命名し、いろんな行動別のニャン語を集めてご紹介しています。
こちらでは、本誌ではご紹介しきれなかった読者発のニャン語をご紹介!
専門家による行動の解説も一緒にお楽しみください!
窓の外を観察する横顔から「モニャリザ」と命名
窓の外を真剣に眺める、めらちゃん。美しい横顔の輪郭と瞳、そして集中して耳を窓の外に向けている様子が可愛いですね。「とくに理由はないですが、何となく横顔を見て、名画モ〇リザを思わせたので命名しました」と飼い主さん。凛とした雰囲気が、たしかにあの名画に通じるものを感じます。
シゲキがいっぱいの外に、興味深々!
寄生虫感染や事故など、外には危険がいっぱいです。ですから猫は完全室内飼いが推奨されますが、ちょっとしたシゲキはほしいもの。「窓の外には、虫や鳥がいたり、外の風やニオイなど、屋内では感じられないものがあふれています。飼い猫はそれらを楽しむために外を眺めるのでしょう。愛猫が外を見るのが好きなら、いろんな方角にある窓にアクセスできるようにするといいでしょう」(design office neno1365 中村裕実子さん)。
前足を投げ出したポーズが「盆踊り」をしているみたい
すやすやと気持ちよく眠っている、はろちゃん。片方の前足を顔に沿わせて、片方は降ろして。たしかに盆踊りを踊っているようなポーズですね。飼い主さんは「寝ているときによく見るポーズです。可愛いので絶対写真に収めたく、撮るときは必死で息をひそめます(笑)」だそう。
そろ~り撮影は正解? まぶしいのかも
本誌では顔を前足で覆うような寝姿を「まぶしい寝」とご紹介しています。はろちゃんのポーズは、この「まぶしい寝」に近いかもしれません。「『まぶしい寝』は、その名の通り明かりがまぶしく、前足で顔を覆っているときに見られるポーズです」と本誌監修の小野寺先生。また、「まぶしい寝」は「お腹を見せているのでリラックスしている」のだそうで、はろちゃんも同じことが言えるでしょう。
遠くから感じる視線は…「家政婦は見た」
これは言わずもがな、あの有名なドラマが由来ですね。「ナンをほったらかしにして作業をしていると、構ってほしいのか、熱視線を送ってきます。気付くといつも申し訳ない気持ちになりますね……!」と飼い主さん。
飼い主さんのやっていることが気になるのかも
性格によって、猫はさまざまな方法で飼い主さんにアピールをします。遠くから見るのもその一つだと思いますが、作業中に、ということなので飼い主さんが何をしているかということに興味があるのかも。「飼い主さんのしていることが猫にとってイイコトであれば、きっと同じ状況でもすぐに近付いてくるでしょう」(帝京科学大学講師 小野寺 温先生)。
いかがでしたか?
あなたも、行動の意味も考えながら、愛猫のよくするしぐさに名前をつけてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2019年9月号「居場所でわかるねこのきもち」(帝京科学大学講師 小野寺 温先生)
2021年7月号「環境エンリッチメントって知っていますか?」(design office neno1365 中村裕実子さん)
2021年11月号「みんなの『ニャン語』集」(帝京科学大学講師 小野寺 温先生)
※先生の解説は、一部過去の類似特集を参考に書かせていただいております。
文/ねこのきもち編集室