猫が好き
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職場の床下から5匹の子猫を保護した猫アレルギーの女性。里親を探し、残った1匹と家族に→現在の猫との暮らしを聞いた
猫との出会いは、突然やってくることもあります。
今回紹介するのは、Instagramユーザー@mochaco_channelさんの愛猫・もちゃこちゃん(♀/取材当時、生後約7カ月)。もちゃこちゃんは、飼い主さんの職場で保護されたコだそうです。
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、もちゃこちゃんとの出会いのエピソードなどについて、飼い主さんにお話を伺いました。
職場の床下から5匹の子猫を保護

もちゃこちゃんとの出会いは、2021年5月13日のこと。 飼い主さんの職場の床下で、猫の鳴き声が聞こえたのだそう。同僚たちが床板を剥がしてみると、そこには5匹の兄妹子猫がいたそうです。
子猫たちを発見した同僚は、飼い主さんが猫好きだということを知っており、飼い主さんに「子猫たちの引き取り手を探している」と声をかけてくれたのだといいます。
飼い主さん:
「私は実家で猫を飼っていたのですが、猫アレルギーを発症してしまっていて…。声をかけてもらったときに事情を話して、『引き取ることができない』と返事をしました。
でも、子猫たちのことがどうしても頭から離れず、ほかの猫好きな同僚たちとその日のうちに会いに行ってみたんです」

発見当時、近くに母猫はおらず、しばらく様子を見ても母猫は現れなかったそう。飼い主さんたちは、子猫たちの様子を見て保護することを決意したといいます。
飼い主さん:
「もしかしたら母猫が戻ってくるかもしれないから、もう少し様子を見たほうがいいのではないかという意見もありました。でも、子猫たちのなかには、体が冷えてぐったりしたコや炎症で両目が開かないコもいました。
まだ肌寒い時期だったこともあり、『保護しなければこのコたちは今日の夜を越えられないのではないか…』と思いました。
『5匹とも責任を持って保護し、お世話もしてきちんと里親も探すので連れて帰ってもいいか』とお願いし、みんなの同意を得て5匹を自宅に連れて帰ることにしたんです」
子猫たちのお世話をするなかで気持ちに変化が

同僚にも協力してもらい、子猫たちを自宅に連れて帰った飼い主さん。動物病院に行くと、子猫たちは生後約1カ月だということがわかったそう。

保護してからの1カ月程は、子猫たちのごはんや、目薬や飲み薬の投薬など、飼い主さんご夫婦は5匹の子猫たちのお世話でとても大変な日々を過ごしていたそう。
そんななか、子猫たちと接していくうちに、飼い主さんの気持ちに次第に変化があったと話します。

飼い主さん:
「5匹中4匹を無事に里親さんに引き渡すことができて、ほっとしていたときのことです。猫アレルギーがあり我が家では猫を飼えないと思っていましたが、子猫とどうしても離れがたくなってしまっていて。
子猫たちと接してみて、実際に猫アレルギーの症状もそんなに問題なかったことや、夫の後押しもあり、最後の1匹を我が家でお迎えすることにしたんです。それがもちゃこでした」
もちゃこちゃんを家族に迎え、より楽しい毎日に!
とても甘えん坊な性格だというもちゃこちゃん。飼い主さんご夫婦のそばに常にいたいのか、ご夫婦がキッチンで料理をしていたりすると、鳴いて不満をアピールしてくるのだそう。
猫じゃらしをくわえて「遊んで!」と可愛くアピールしてきたりと、おねだりがとても上手なのだとか。
そんなもちゃこちゃんを家族に迎えて、ご夫婦は笑いあふれる日々を過ごしているといいます。
飼い主さん:
「イタズラをされて困ったり、引っ掻かれたり甘噛みされたりして傷は絶えなくなりましたが…『しょうがないなー』と笑って楽しく過ごす日々です。
犬派だった夫はもちゃこを『可愛い可愛い』と言っていて、『猫派になった?』と聞くと『もちゃこ派!』と言っています(笑) 」

飼い主さんがもちゃこちゃんと出会って、約半年が経過します。飼い主さんはもちゃこちゃんへの思いを、このように話してくれました。
飼い主さん:
「お迎えしたときは炎症で開かなかった両目もまんまるになり、兄妹の中で一番小さく痩せていたのに、今は元気に家中を走り回っています。
もちゃこが幸せな毎日を送れるように、私たちと暮らしてよかったと思ってくれるように、これからも大切に育てていきたいです」
飼い主さんご夫婦と出会い、あたたかい居場所を見つけたもちゃこちゃん。これからもみんなで、楽しい毎日を過ごしていってほしいですね。
写真提供・取材協力/@mochaco_channelさん
取材・文/雨宮カイ
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