猫が好き
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『このコは生きたくて大きな声で鳴いていたんだ』と、保護した子猫への"想い"が強くなった出来事
お寺の駐車場で大きな声で鳴いているチャーちゃんを発見、保護することに

どうやら隣のお寺の駐車場から鳴き声が聞こえるようで、「なにがいるのだろう」と目を向けると、駐車場の真ん中で小さくて茶色い生き物が動いているように見えたといいます。

「そばで見てみると子猫で、その小ささに驚きました。チャーちゃんは小さくうずくまっていて、目の周りは目やにで真っ黒。鼻水も出ている状態でした」
「あの日、見つける直前まで雨が降っていたのですが、不思議なことにチャーちゃんはまったく濡れていませんでした。もしかしたら、誰かが意図的にこの場所にチャーちゃんを置いて行ってしまったのではないかと感じ、とても悲しい気持ちになりました」
里親を探すか、家族に迎えるか——
飼い主さんの家には2匹の先住猫がいたため、チャーちゃんはしばらく隔離生活を送ることになったそうです。
飼い主さん:
「帰宅後、とりあえずおなかが空いているだろうと思い、ちゅ〜るをあげてみました。でも、目が見えていないのと鼻詰まりでニオイがしないのか、チャーちゃんはなかなか食べてくれなくて。
そこで、指に少しちゅ〜るをつけて舐めさせてみると、チャーちゃんは『ミャウミャウ』と言いながら一生懸命食べ始めたんです。その姿を見て、『このコは生きたくて駐車場で大きな声で鳴いていたんだな』と感じました。
チャーちゃんへの思いがさらに強くなって、家族に迎えてあげたいと思うようになったんです」
成長していくチャーちゃんの姿を見るのが、日々の喜びに

最初の1カ月程は、結膜炎や猫風邪の治療のために通院、食事やトイレのお世話、遊び相手…と、毎日がとても忙しかったそう。
また、先住猫と子猫の生活のペースがまったく違い、飼い主さん自身ハードな日々を過ごすも、「チャーちゃんの成長していく姿が嬉しくて、毎日が楽しかった」と振り返ります。

「チャーちゃんは、昨日できなかったことが次の日にはできるようになったりと、日々成長していきました。
最初の頃、トイレは寝ているタオルの上でしてしまうことが多かったですが、一緒に過ごすなかでチャーちゃんがトイレ前にするしぐさがわかり、トイレの誘導ができるようになったんです。それをきっかけに、チャーちゃんはきちんとトイレで排泄できるようになりました」
先住猫たちとは、ゆっくりと関係性を築いている最中


「先住猫たちとうまく遊べなくて、チャーちゃんは残念そうな顔をしながら『ここで我慢するか』と、仕方なさそうに私の膝の上に乗ります。
『みんなで仲良く』が理想ですが、それぞれ性格もあるので。時間をかけてお互いの程よい距離感を見つけて、それぞれのペースで生活してほしいなと思いながら、いつも3匹のやりとりを見守っています」
飼い主さん:
「毎日楽しく、健康に過ごしてほしいです。そして、いつかお兄ちゃんたちと仲良しになってくれれば、なお嬉しいです。
チャーちゃんは生まれてすぐに、かなり怖い思いをしていると思います。毎日安心した気持ちで過ごしてもらえるように、これからも大事に育てていきたいです」
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