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猫の「尿検査」でわかることは? 定期的に検査する重要性を獣医師が解説
猫の尿検査ではどのようなことがわかるのか、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
猫の尿検査でわかることは?
岡本先生:
「尿検査では、細菌・結晶・細胞成分が出ているかどうかや、比重・尿糖・潜血・ビリルビン・ケトン・尿蛋白・尿蛋白クレアチニン比などがわかります。
明らかな症状として現れるよりも先に、尿検査で異常が見つかる場合があります。特に膀胱腫瘍や腎機能低下、結石の早期発見につながるので、定期的に検査を受けることはとても大切です」
猫の尿検査の方法とは?
岡本先生:
「自宅で尿を採取する場合、トイレを空っぽにしたり砂の上にラップを敷くと、液体のまま採材できます。より正確に無菌的にとりたい場合は、尿が溜まった状態で動物病院を受診し、カテーテルを使ったり直接膀胱に細い針を刺して採取します。
病院での検査は、まず色や匂いを記録し、尿検査用マルチスティックを用いて化学的性状を確認します。その後、遠心分離をして比重をはかり、沈んだ尿沈渣を顕微鏡で観察します」
猫の尿検査はどれくらいの頻度で行なうのがいい?
岡本先生:
「健康な猫でも、6才までは年に1回は受けたほうがよいでしょう。7才以上の猫では年に2回は検査を受けられるとよいかと思います。かかりつけの動物病院で相談してみてくださいね」
愛猫の健康を守るためにも、定期的に検査を受けることはとても大切なことです。飼い主さんはぜひ意識してみてくださいね。
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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