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元野良猫な境遇はほぼ同じなのに、こうも当たりの強さが違うのはなぜ?【連載】交通事故にあった猫を拾いました#70
ある日、交通事故にあった猫(凶暴)を迎え、一緒に暮らすことになりました。
一時期は安楽死とまで言われた猫様でしたが、気合と根性で見事に復活。
しかし後遺症が残り、野良猫として生きていくことができなくなった、たまちゃん。
そんな猫様をサポートをしていきたい人間と、人の手なんか借りたくない猫様のお話です。
同じ元凶暴猫、一体どう違う?
保護当時はどちらも触るなキケン状態の猫様でした。
しかし、現在は足湯さんはおかーさんにべったりな甘えん坊さんとなり、
たまちゃんは近づこうものなら、迷わず猫パンチを喰らわす強気男子に。
同じ境遇なのに、こうも違うのは一体なぜなんだぁぁぁぁ!!
そこで、おかーさんあることに気がついたのです。
足湯さんはお爺ちゃんだから甘えん坊なのでは…?
足湯さんは保護当時、推定10歳以上は確実だと言われました。
今は推定でも13歳以上…ということになるのです。
視力も衰え、歯もあまり残っておらず…
そう、立派なお爺ちゃん猫なわけで。
シニア好きのおかーさんからしたら、もう可愛くて可愛くて可愛くて…
文句なしの、一番可愛い時期なんですわ。
もしかしたらたまちゃんもお爺になれば変わるかも…?
もっと年を重ねていけば、きっとたまちゃんの気の強さも丸くなって
スリスリごろごろのデレデレ猫になるんじゃないか…?
そんなことを考えながら、ニヤニヤしてしまうおかーさん。
でもそこで、ふとある考えがよぎり我に返るのです。
一分一秒でも長く一緒にいたいのデス。
うっ…、想像しただけでこみ上げるものが…。
足湯さんもたまちゃんも、むしろ懐かなくてもいいから、ずっと元気でそばにいてほしい。
そう思ってしまうのは、きっと飼い主あるあるなのでしょうね。
ああ、でも。
お爺さんになった、たまちゃんも可愛いんだろうなぁ…
ああ、でも。
今のたまちゃんも可愛いんだよなぁ。
結局、今という時間が一番可愛いのです。
年を重ねるのは良いことなのです。
登場人物・登場犬猫
tamtam プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
instagram:@tamtam__111
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