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元野良猫な境遇はほぼ同じなのに、こうも当たりの強さが違うのはなぜ?【連載】交通事故にあった猫を拾いました#70

こんにちは。3匹の猫と1頭の犬と暮らし、二児の母でもあるtamtamです。
ある日、交通事故にあった猫(凶暴)を迎え、一緒に暮らすことになりました。
一時期は安楽死とまで言われた猫様でしたが、気合と根性で見事に復活。
しかし後遺症が残り、野良猫として生きていくことができなくなった、たまちゃん。

そんな猫様をサポートをしていきたい人間と、人の手なんか借りたくない猫様のお話です。

同じ元凶暴猫、一体どう違う?

4年前に保護したたまちゃんと、3年前に保護した足湯さん。
保護当時はどちらも触るなキケン状態の猫様でした。

しかし、現在は足湯さんはおかーさんにべったりな甘えん坊さんとなり、
たまちゃんは近づこうものなら、迷わず猫パンチを喰らわす強気男子に。

同じ境遇なのに、こうも違うのは一体なぜなんだぁぁぁぁ!!

そこで、おかーさんあることに気がついたのです。

足湯さんはお爺ちゃんだから甘えん坊なのでは…?

年を重ねた猫様というものは、性格が丸くなって、穏やかになる子が多いですよね。

足湯さんは保護当時、推定10歳以上は確実だと言われました。
今は推定でも13歳以上…ということになるのです。

視力も衰え、歯もあまり残っておらず…
そう、立派なお爺ちゃん猫なわけで。

シニア好きのおかーさんからしたら、もう可愛くて可愛くて可愛くて…
文句なしの、一番可愛い時期なんですわ。

もしかしたらたまちゃんもお爺になれば変わるかも…?

足湯さんを例にとれば、
もっと年を重ねていけば、きっとたまちゃんの気の強さも丸くなって
スリスリごろごろのデレデレ猫になるんじゃないか…?

そんなことを考えながら、ニヤニヤしてしまうおかーさん。

でもそこで、ふとある考えがよぎり我に返るのです。

一分一秒でも長く一緒にいたいのデス。

当たり前のことですが、年を重ねれば、一緒に過ごせる年月も短くなる。
うっ…、想像しただけでこみ上げるものが…。

足湯さんもたまちゃんも、むしろ懐かなくてもいいから、ずっと元気でそばにいてほしい。
そう思ってしまうのは、きっと飼い主あるあるなのでしょうね。

ああ、でも。
お爺さんになった、たまちゃんも可愛いんだろうなぁ…

ああ、でも。
今のたまちゃんも可愛いんだよなぁ。

結局、今という時間が一番可愛いのです。

年を重ねるのは良いことなのです。

どんなライフテージでも、君が君らしく過ごせますように。

登場人物・登場犬猫

ねこのきもちWEB MAGAZINE/連載「交通事故にあった猫を拾いました」

tamtam プロフィール

動物病院で動物看護士として勤務後、現在は個人で犬猫を預かり里親を探す「一時預かりボランティア」を続けている。犬猫の保護や介護について、大変な現実だけでなく、楽しさ・幸せをSNSで発信し大きな話題に。
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。

instagram:@tamtam__111
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