猫が好き
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「猫のいない生活は思い出せない」 家主に6ヶ月ラブコールを続けた子猫 ホワイトデーに晴れて家族に
投稿したのは、飼い主の@poke_09gcさん。
当初は、同じく庭に来ていた他の猫を保護する予定でしたが失敗。あとから現れた愛猫から“逆アピール”を受けてお迎えしました。そのユニークで温かい猫と飼い主さん家族のエピソードは、思わず、ほっこりしてしまうこと間違いなし。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
■庭で日向ぼっこする猫たちに誘われるように現れた子猫

かわいらしいお名前は、飼い主さんのおうちの周りを縄張りにしている貫禄のある地域猫を「ミミオ」くんと呼んでいたことに由来しています。コミミくんとミミオは、毛柄がよく似ていて、どちらも“幸運のかぎしっぽ”の持ち主だったことも名前を決めるきっかけになりました。
コミミくんが飼い主さんの前に姿を現したのは、2022年9月19日、生後推定4ヶ月頃のことでした。
飼い主さん:
「うちは奥まったところにあり、庭が緑豊かなこともあってか、よく何匹かの猫が縁側にやって来て昼寝をしています。そこに、ある日、まだ子猫だったコミミも来るようになりました」
■他の猫を保護するはずが… 粘り強くチャンスをつかんだコミミくん

それを知ってか知らずか、コミミくんは、ムスちゃんのごはんを食べたり、縁側に置いておいた段ボール箱を占領したりするように……。
結局、飼い主さんは、ムスちゃんを保護することはできませんでした。と同時に、コミミくんから猛アピールを受けるようになったそうです。
飼い主さん:
「朝、出勤しようとすると玄関で待ちかまえていたり、車で帰宅するとすぐにやって来て“へそ天”して見せたりしました。さらに、隙あらば家の中に入ろうとしたり、ふと視線を感じて窓に目をやるとこちらをじっと見ていたりすることも。『寒くなると来なくなるかな……』と思いましたが、週に4、5日は来ていました」
そうして迎えた2023年3月14日、奇しくもホワイトデーの日に、飼い主さんはその熱烈なラブコールに応えるようにコミミくんを家族の一員として迎え入れました。その理由について、飼い主さんは「ご近所から見ると、“うちの猫”にしか見えないだろうと思ったので(笑)」とユーモアたっぷりに語っています。
飼い主さん:
「コミミは、縁側でキャリーケースの扉を開けると迷うことなく入りました。それから動物病院へ連れて行き、2匹の先住猫とはしばらく隔離して過ごすことに。しばらくして先住猫たちと対面しましたが、まだすぐに喧嘩してしまうため、今は部屋を別にして様子を見ています。毎日、とても楽しいですよ」
■3匹の元保護猫と飼い主さん家族 思い思われる素敵な関係にほっこり

飼い主さん:
「性格は、超甘えん坊です。撫でられるのが大好きで、毎日、お腹を見せて喉をゴロゴロと鳴らしています」
飼い主さんの家族になりたかったコミミくんとその思いを受け止めて迎え入れた飼い主さん。その素敵な出会いのストーリーに思わず、笑みがこぼれてしまう人も少なくないのではないでしょうか?
最後に、飼い主さんに“猫と暮らす魅力”について伺いました。
飼い主さん:
「今、我が家には、3匹の元保護猫が暮らしています。正直なところ、猫がいなかったときのことを思い出せません(笑)。家の外で、ちょっと嫌なことがあっても、猫を撫でればすぐにストレス解消。『猫がいてくれて良かったなぁ』と思います」
コミミくんと2匹の先住猫ちゃんが一緒に暮らし始めて約6ヶ月。これからも飼い主さんに見守られながら、ゆっくりと距離を縮めていくことでしょう。
写真提供・取材協力/@poke_09gcさん
取材・文/佐東みかん
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