猫が好き
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「この子のために生きる」 唯一、生きて保護された子猫と歩んだ6年 愛あふれる関係にほっこり
投稿したのは、飼い主の@yutakemotoさん。2017年10月頃、保護猫団体による譲渡会に足を運んだ飼い主さんは、“きょうだい”猫たちがすべて命を落としてしまった中で、たった1匹、生き残った愛猫・リックくんと出会いました。
飼い主さんは、リックくんと出会った瞬間、「この子が私を選んでくれた」と思ったそうです。そんな運命的な出会いから現在の様子まで、詳しいお話を伺いました。
■目が合った瞬間、お互いに運命を感じた子猫と飼い主さん
かっこいいお名前は、アメリカのドラマ「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」に登場するリチャード・キャッスルから拝借しました。「この主人公のように、いつもポジティブな子に育ってほしい」という飼い主さんに願いが込められています。
子どもの頃から、猫がそばにいる環境で育った飼い主さん。リックくんと同じく元保護猫だった先代猫は、10歳のときにお迎えして生活をともにしたことから、飼い主さんは、次にお迎えする猫も「成猫で、2〜3歳くらいの白くて小さめの女の子がいい」と考えていました。
2017年10月、飼い主さんは保護猫団体が開催する譲渡会へ足を運びます。そこで目が留まったのは、当初、思い描いていた猫とは異なる推定生後1〜2ヶ月でキジ白の男の子、リックくんでした。
リックくんは、“きょうだい”の猫たちとともに、ひっそりとした倉庫街に遺棄されていました。発見されたとき、“きょうだい”猫はすでに全員息絶え、リックくんだけが生き残っていたそうです。
飼い主さん:
「出会った瞬間、お互いに目が離せなくなりました。『この子が私を選んでくれた。もうこの子しかいない』と思い、迷うことなく、お迎えすることを決めました」
飼い主さん:
「毎日、へとへとになるまで一緒にたくさん遊びました。成長するにつれて、いたずらのパターンが変わって大変なこともありましたが、『うわぁ!家にかわいい猫ちゃんがいる!』という感動のほうが大きかったです。最近、リックは私のお世話をしているつもりで、せっせと毛づくろいをしてくれます」
■「猫しか勝たん」 リックくんとの暮らしが生きる励みに
その“イケニャン”ぶりは、素敵な容姿にとどまりません。初めて飼い主さんと出会ってから今まで、リックくんはずっと“飼い主さん一筋”です。心を開くのも飼い主さんに対してだけ。
ちょっぴり臆病な一面もあり、玄関で物音がすると隠れてしまうこともありますが、飼い主さんと一緒に過ごすことができるおうちは、リックくんにとって何より幸せを感じられる場所になりました。
飼い主さん:
「リックがそばにいてくれることが、生きる励みになっています。『どんなに辛くても、この子のために生きよう!早く家に帰ろう!』と思えるのです」
リックくんと飼い主さんは、言葉を交わさなくともわかり合える強い絆で結ばれているようですね。最後に、飼い主さんに“猫と暮らす魅力”について伺いました。
飼い主さん:
「まさに、『猫しか勝たん』です。私はこの子の下僕だと思っています。かわいくて、いつも寄り添ってくれて、優しくて……。うっかり私を噛んでしまったときは、噛んだところを必死で舐めてくれます。『世界中の人が猫と暮らせば平和になるのに……』と考えてしまうほど、猫も猫との暮らしもかけがえのないものだと思います」
リックくんと飼い主さん、これからさらに“ふたり”の愛は深まっていくことでしょう。
写真提供・取材協力/@yutakemotoさん
取材・文/佐東みかん
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