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医師から「完全室内飼いは難しい」と言われた元保護猫 大きな愛を受けて飼い主さん家族大好きな美猫に大変身!

「推定4ヶ月の子猫を保護。『完全室内飼いにするのは難しい』と獣医さんにいわれましたが、12月半ばには膝に来るように……」とのコメントが添えられた写真の1枚には、草むらからこちらをじっと見つめる子猫の姿が写っています。
投稿したのは、@midorinmidoさん。2020年の夏、突然、おうちの庭に姿を現すようになった愛猫のゆきしろちゃんと出会いました。

飼い主さんは、左右で目の色が異なる“オッドアイ”と真っ白な被毛を持つゆきしろちゃんの美しさに魅了され、保護することを決めました。ところが、予想した以上に困難を極めて……。

出会いから保護、現在の様子について詳しいお話を伺いました。

■突然、庭に現れたオッドアイの白猫 時間をかけて距離を縮めた飼い主さんとの関係にほっこり

庭に現れたゆきしろちゃん
庭の茂みからこちらの様子をうかがうゆきしろちゃん
@midorinmido
今回の主役は、元保護猫の女の子で生後推定4ヶ月の「ゆきしろ」ちゃん。かわいらしいお名前は、保護する前に選ばれました。当初、「しらゆき」というお名前も候補に上がっていましたが、まだ性別がわからなかったことから、女の子、男の子、どちらにも合うように命名したそうです。

飼い主さんは、以前にも、実家で10年ほど、猫と暮らしたことがありました。そのため、2020年9月末、突然、庭にゆきしろちゃんが現れたとき、すぐに保護しようと心が決まったようです。

飼い主さん:
「庭に現れるようになってすぐ、ハードキャリーに煮干しなどを入れて中へ入るよう促しましたが、何度も失敗をしてしまい……。そうしているうちに姿を見せなくなってしまいました」

飼い主さんは、いったんは、ゆきしろちゃんの保護をあきらめかけたといいます。ところが、そんな飼い主さんの気持ちを知ってか知らずか、しばらくしてから、ゆきしろちゃんは、再び、庭にやって来ました。

このとき、飼い主さんが暮らす地域には、台風が接近していました。そのため、飼い主さんは「どうしても、今日、保護したい」と思い、もう一度、保護を試みることを決意します。

飼い主さん:
「これまでの失敗から学び、このときは、外から玄関まで、煮干しを置いて家の中へ入るよう誘導してみることにしました。すると、ゆきしろは煮干しを食べながら、少しずつ、玄関のほうへ。中に入ったところで戸を閉めて、ようやく保護することができました」

こうして飼い主さんは、出会ってから1ヶ月後、ゆきしろちゃんを家族として迎え入れることができました。

■人間を警戒するゆきしろちゃん 医師からは「完全室内飼いは無理」と言われ…

玄関で座り込むゆきしろちゃん
玄関はしばらくゆきしろちゃん専用のスペースに
@midorinmido
おうちに入ったゆきしろちゃんは、すぐに玄関の土間にある下駄箱の下へ。しばらく潜り込んだまま、出て来なくなってしまいました。

そのため、飼い主さんは、玄関に段ボールで作った簡易トイレやベッド、ごはんを設置しました。ゆきしろちゃんは、すぐにトイレを使い、ごはんも完食。2、3日経つとリラックスした様子が見られるようになりましたが、まだ警戒心は解けず、触れることはできませんでした。

ゆきしろちゃんにとっては、何もかもが新しい経験です。きっと、不安でいっぱいだったことでしょう。飼い主さんは、粘り強くゆきしろちゃんと向き合い続けました。

飼い主さん:
「保護してから1週間くらいの間、玄関はゆきしろ専用スペースになってしまっため、家族全員、窓から出入りをしました。ゆきしろを迎えてから、特に大変だったのは、病院へ連れていくこと。キャリーケースに入ってもらうまでに1週間かかりました。ようやく、病院に行くと、先生から『生粋の野良で、人間にまったく慣れてないので完全室内飼いは難しいかもしれない』と言われました」

飼い主さんは、ゆきしろちゃんとおうちで暮らすには相当の時間がかかることを知りました。その上で、完全室内飼いをすることに決めたそうです。

飼い主さん:
「ケージ飼いから始めて、液状おやつを与えながら、少しずつ、ゆきしろとの距離を縮めていきました。体に触れることができるようになったのは、それから2ヶ月後のことです」

■娘さんにべったりなゆきしろちゃん 猫が苦手だった夫に変化も

鏡を見るゆきしろちゃん
鏡越しにカメラを向ける飼い主さんを見るゆきしろちゃん
@midorinmido
飼い主さんは、ゆきしろちゃんの性格について「猫らしい猫」と表現しています。抱っこは苦手で、噛んだり、引っ掻いたりとおてんばなこともろもあることから、“アマゾネスゆきしろ”と呼ぶこともあるそうです。

飼い主さん:
とてもきれい好きで、体のお手入れを欠かしません。ブラッシングをされるのも大好き。ただし、爪を切るときは、娘と二人がかりでネットに入れた状態でしかさせてもらえません。今は、私よりも娘のほうによく懐いていて、娘の部屋で過ごしたり、夜は一緒に寝たりしています」

また、ゆきしろちゃんを迎えてから、飼い主さん家族の間では、まるで合言葉のように「猫がいるっていいね」という言葉が交わされるようになったそうですよ。

飼い主さん:
「私、娘、息子は、猫好きなのですが、夫は、猫が苦手でお迎えすることも渋っていた。今でも、好きともかわいいとも言いませんが、猫用のおやつを買ってきて、ゆきしろにあげています。家族みんなに共通する『好き』があることがうれしいです」
飼い主さんの膝の上に潜り込むゆきしろちゃん
座っている飼い主さんの新聞と膝の間に潜り込むゆきしろちゃん
@midorinmido
最後に、飼い主さんが思う「猫と暮らす魅力」について伺いました。

飼い主さん:
「嫌なことがあっても『いいじゃん。ゆきしろがいるんだから』と思うことで、心が軽くなって解決することが増えました。猫は、精神安定剤のようですね。かわいい、ただただ、かわいい。愛情がちゃんと伝わりますし、人間がしんどいときは寄り添ってくれるように感じられます」

何度、失敗してもゆきしろちゃんをお迎えすることをあきらめなかった飼い主さん。ゆきしろちゃんもまた、そんな飼い主さんに絶大な信頼を寄せているに違いありません。これからも優しい飼い主さん家族のもとで、心穏やかに過ごすことでしょう。

写真提供・取材協力/@midorinmidoさん
取材・文/佐東みかん
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