家に迎えてからずっと警戒していた保護子猫が、予想外の行動に！　突然の「急接近」に感動

安らげる場所をやっと見つけた保護子猫の姿に、グッとくる！

飼い主さんの腕の中で気持ちよさそうに眠るのは、X（旧Twitter）ユーザー@ketosi1122さんの愛猫・けとしくん（取材当時、生後10カ月）。保護猫だったけとしくんは、生後5カ月のころに飼い主さんの家族として迎えられました。

この写真が撮影されたのは、それから1カ月後のこと。保護猫団体から引き取ったあと、長らく警戒していた様子のけとしくんが初めて飼い主さんに近づいてきた瞬間でした。

急接近は突然だった

家に来てから警戒しているけとしくんに対し、飼い主さんは「かまいすぎもよくないだろう」と適度な距離感を保って過ごしていたのだそう。

そんなある日のことでした。飼い主さんがソファでテレビを観ていたとき、けとしくんが突然おなかの上にのぼってきたのだとか！　初めての出来事に驚く飼い主さんを横目に、ついにはそのまま寝てしまったといいます。

当時のけとしくんの行動を見て、飼い主さんはどのような心境だったのでしょうか。

飼い主さん：
「まさか、急にここまで近付いてきてくれるとは思わず、とっても驚きました。人のぬくもりが気持ちよかったのか、そのまま眠ってしまい……。あまりの可愛さに感動でした」

保護猫団体でなかなか引き取り手が見つからないと聞き「ならば我が家へ」

飼い主さんがけとしくんと出会ったのは、保護猫団体の譲渡会。飼い主さん夫婦は、もともと「猫を飼うなら保護猫」と決めていたとのこと。猫と暮らすための環境を整え探し始めたタイミングで、譲渡会へと向かったのだといいます。

その譲渡会でケージの端にうずくまっていた子猫が、けとしくんでした。

施設のスタッフから聞いた話によると、けとしくんは被災地で救助されたコだったそう。「今は治療を受けましたが、体は虫だらけで衰弱していました。鼻水が出やすい症状もあるうえ、兄弟でこのコだけアピール不足で声がかからないんですよ」と説明を受けたのだそう。

話を聞いた飼い主さん夫婦は「ならば我が家に」と、その場でけとしくんを家族に迎えることを決めたのでした。

臆病だったけとしくんが、5カ月後には「好奇心旺盛なチャレンジャーなコ」に

飼い主さんの家に来たばかりのころのけとしくんは、なにかあるとケージの隅から動かなくなってしまう「臆病なタイプ」でした。それから5カ月が経ち、今では大きく成長した姿を見せているようです。

飼い主さん：
「あんなに臆病だったコが、好奇心旺盛というかチャレンジャーなコになったなと感じます。

外から車の音や近所の子どもの声がすると窓に駆け寄ったり、飼い主がお風呂に入っていると浴槽の近くまで様子を見に来たり。料理をしているときには、常にカウンターから見ていたりするようになりました」

普段のけとしくんは、「自由奔放な男のコ」。飼い主さんの顔の上で寝たり、飼い主さんたちの食事中にイタズラをしたりと、大忙しな毎日を過ごしているそうです。

しかし、朝起きると飼い主さんの腕枕で寝ていたり、急に寝転んでおなかを見せながら「なでてー」と催促するような甘えん坊な一面も。

飼い主さんは「生意気で可愛いところが、うちのコの魅力」と話しています。

けとしくんへの思い

飼い主さん夫婦の愛情を感じながら、けとしくんはスクスクと成長しています。最後に、家族になってくれたけとしくんへの思いを飼い主さんに聞きました。

飼い主さん：
「けとしは、自分の子どものような感じですね。まるで、“5歳くらいの男の子”を育てているような感覚です（笑）

これから長い間、このコにとって幸せな人生になるよう努力し、見守っていきたいと思います」

写真提供・取材協力／@ketosi1122さん／X（旧Twitter）
取材・文／山田リタ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。