猫が好き
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人馴れしていなかった生後4カ月の元野良猫 険しい表情をしていたコの「3年後の姿」にグッとくる
写真左側は、預かりボランティアさんが撮影した生後4カ月頃のハンちゃん。写真右側には、成長して3才になった現在のハンちゃんの姿が写っています。
3回目のうちのコ記念日を迎えるにあたり、お迎え当時の写真などを見返していた飼い主さんは、「先日撮った写真と似たようなポーズをしていた昔の写真を見つけた」といい、今回比較写真を投稿したとのこと。
ハンちゃんの変化がよくわかる2枚の写真について、飼い主さんは次のように話しています。
「ハンちゃんの顔つきの厳しさがどんどんとれていったことを、写真を比較してあらためて感じました。
お迎え当時のハンちゃんは、野良猫だった頃の栄養状態がよくなかった名残りがしばらくあり、しっぽがとてもパサパサしていました。今は手触りもよくフサフサになり、よかったなと思います」
ハンちゃんとの出会い
「一生涯の責任をもってくれる『ずっとのおうち』を必要としている猫がたくさんいることについて、考えるようになったんです。猫を迎えるなら『保護猫の里親になろう』と決心し、そのための条件などを踏まえて進めていきました。
そして里親募集サイトで保護猫を探していたときに、理想だった可愛い赤ちゃん猫とは違う、険しい目つきをした猫にふと目が引かれたんです。それがハンちゃんでした」
人馴れしていなかったハンちゃん。預かりボランティアさんの「ある言葉」が、飼い主さんの心の支えに
当時は先のことが見えず、「本当にこのコと仲良くなれるのだろうか」と不安な日々を過ごしていた飼い主さんですが、預かりボランティアさんに言われた「早い者勝ちじゃなく、このコにぴったりな家を見つけたい。野生が強いコだけど、心を開いてくれるはず」との言葉が、心の支えになっていたそうです。
「ある日突然、ハンちゃんは急にエンジンをかけるように大きくゴロゴロと鳴き、スリスリして甘えにきてくれたんです。堰を切ったように甘えが止まらず、『まだ幼さの残っていたこのコは、本当は甘えたかったのだろうな』と思いました。
野生の中で生き抜くために警戒して自分のことを守っていたハンちゃんが、緊張し続けて葛藤の末、それを捨てて“人を信じる”という大きな決心をしてくれたことが、本当に嬉しくてたまりませんでした」
慎重で臆病だけれど、人好きなコに!
「遊びに誘ってきたり、寝床を移動するときは鳴いて知らせて移動先へエスコートを要求してきたり、よくお返事をしてくれたりする」そうで、飼い主さんは可愛らしいハンちゃんの姿に日々癒されているそうです。
「ハンちゃんのごはんの時間に私が家事などをしていると、ハンちゃんはよくごはんの準備をしてくれる別の家族をまず呼びに行ってごはんの準備を始めさせ、それを確認したら今度は私を呼びに走ってきます。
ハンちゃんは『自分のごはんのときは家族がそろわないとダメだ』とばかりにテンションが上がっていて、家族が集まるとさらに大喜びします。このごはんイベントが嬉しくてたまらない様子のハンちゃんを見て、私たち家族も楽しくて幸せな気分になっています」
人を信じてくれたハンちゃんへ、飼い主さんが今思うこととは
最後に、飼い主さんたちを信じて心を開いてくれたハンちゃんへの思いを、こう話しています。
「こんなにも愛しい存在になってくれたことは、何ものにも代え難い喜びです。このコが少しでも幸せでいてくれるよう、これからもできるだけのことをしていきたいです。
また、野良猫だったハンちゃんを迎えて、『保護猫に家が見つかるのがゴールではなくて、そこから本当に幸せでいてもらわなければダメだ』と感じています。
『ハンちゃんの一生の幸せ』を考えて私たちに託してくれた預かりボランティアさん、そして人を信じることにしてくれたハンちゃん——これからも、その気持ちに応えていきたいです」
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