猫が好き
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物置小屋の中で鳴いていた、生まれたばかりの子猫を保護→4年後、飼い主にとって「娘のような存在」に成長

「友人宅の庭でお昼にバーベキューを始めたときに、どこからか子猫の鳴き声が聞こえたんです。しばらくすると鳴き声が聞こえなくなりましたが、夕方ごろにまた声が聞こえて……。息子たちと一緒に、声が聞こえるほうに行ってみたんです。
すると、友人宅の裏にある物置小屋の中から声が聞こえているようでした。古い材木だらけの小屋の中を手分けして探すと、狭い所でうずくまって大きな声で鳴いている子猫を見つけたんです。それが、てちでした」

当時の心境について、飼い主さんはこう振り返っています。
「先生に『小さすぎますね。それでもミルクをあげて育ててあげてください』と背中を押してもらい、家族に迎える覚悟を決めました。こんな小さい子猫を育てられるか不安だったけれど、『死なせない』っていう気持ちのほうが大きかったことを覚えています」
心配な時期もあったけれど、てちちゃんはスクスクと成長!

哺乳瓶でうまく飲むことができなくてシリンジでミルクを与えたり、ミルクの飲みが悪くて粉ミルクを何種類も試したりと、試行錯誤の日々が続いたといいます。
そんな不安な時期もありましたが、お迎えから1カ月もすると離乳食が始まり、てちちゃんはごはんをしっかり食べてくれるようになったのだとか。

そんなてちちゃんの性格がよくわかるという、こんなエピソードがあるそうです。
「てちは、私が台所に立つと必ず寄ってきて足にスリスリしてきたり、歩けないほどの強さで頭や体をゴリゴリ押し付けてきます。“母猫”代わりの私には、お腹を触らせてくれたり肉球をぷにぷにされても、されるがままです。
私と息子にはデレデレの態度を見せるてちですが、なぜか主人には敵対心丸出しで……(笑) とても不思議ですね」
てちちゃんとの出会いを振り返り、今思うことは

そんなてちちゃんへ、飼い主さんはこんな思いを語っています。
「100g未満で保護したてちがここまで成長できたことは、てちの生命力があったからだと思います。
毎日『てち大好き、てち可愛いね』と声をかけており、てちも言われるとまんざらでもないお顔をしてくれます。愛猫・むむが病気で4才で亡くなっているので、今年4才を迎えたてちには長生きしてほしいです」

取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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