猫が好き
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ひとりぼっちだった野良の子猫と家族に 迎えるにあたり心配事もあったけれど「今は出会いに感謝」
「出かけた先で一緒にいた知人が、前日に竹やぶの中で3匹の子猫を見たそうです。気になって翌日にまた見に行くと、一番体が小さい1匹だけがまだそこにいたようで、『可哀想なので保護してきた』と言って子猫を連れてきたんです。それが、あんずでした」
猫好きの友人数名に連絡を取ってみたものの、すでに猫を複数匹飼っている人ばかりだったため、みんな子猫を新たに受け入れることが難しかったそう。そんなときに、飼い主さんの気持ちが動いたといいます。
「我が家には2匹の猫がいるため、当初はもう1匹受け入れることは考えていませんでした。でも、子猫を一時的に預かる準備をしていたときに、友人が『お迎えしてみたら?』と言っていたことをふと思い出し、『そうだ、このままうちのコにしよう』と引き取ることを決意しました」
生まれて間もないと思っていたけれど…
そんなあんずちゃんを見て、飼い主さんは「生まれてそんなに経っていないな」と思ったそうですが、動物病院であんずちゃんを診てもらったときに驚いたといいます。
「先生から『歯がすでに生え揃っているので、生後2カ月くらいの可能性が高いでしょう』と言われて、びっくりしました。先住猫2匹も元保護猫で生後約2カ月で我が家に来ましたが、そのときは体重がもっとあったので、あんずのあまりの小ささに驚きました。
『これまでその小さな体でよく生き抜いてきたな』と感心し、大切に育てていこうとあらためて思ったことを覚えています」
飼い主さんは忙しい日々を過ごしていたそうですが、「とても楽しかったです」と当時を振り返ります。
「音をたてながら一生懸命にごはんを食べる姿は、笑ってしまうほど可愛かったです。体重が少しずつ増えてやれることも徐々に増えていき、顔つきも変わっていく様子を間近で見ながらお世話をするということは、“子育て”そのもので本当に楽しかったです。
その成長ぶりを残しておきたいという想いでInstagramに投稿し始めましたが、いい記録になっていると思います」
先住猫たちとも、良い関係を築いている最中
先住猫のぽんこちゃん(取材時5才)は臆病な性格で、見慣れない人や猫、環境変化が苦手なタイプ。もう1匹のうめこちゃん(取材時4才)は、かなりの甘えん坊さんなのだそう。
飼い主さんは「新たな子猫の存在で、2匹が不安定にならないか心配だった」といい、対面させる際は細心の注意を払っていたといいます。
「あんずはしばらくは玄関にケージを置いて隔離し、その後はリビングに移動してケージの中で隔離したりと、慣らすのに1カ月以上かけました。
最初は、わざわざ『シャー』をしに玄関に行っていた先住猫たちですが、徐々にあんずの存在に慣れていき、1カ月が経った頃には、先住猫たちがあんずへ“朝の挨拶”をするための順番待ちをしていました。
そんな3匹の姿は本当に微笑ましいものでした」
飼い主さんは、「その関わり方を見るのが毎日の楽しみになっています」と話しています。
あんずちゃんと家族になり、今思うことは
また、「ON、OFFの切り替えが上手なコ」でもあるそうで、楽しくおもちゃ遊びをしていたかと思いきや、眠くなると自分で寝床に入って静かになるのだそう。
飼い主さんは、そんなあんずちゃんのことが可愛くて仕方がないそうです。
「最初はもう1匹受け入れることへの不安がありましたが、今は出会いに感謝し『我が家に来てくれてありがとう』という気持ちでいっぱいです。
あんずの成長が見られることがとても楽しく、生活の張りにもなっています。先住猫のぽんとうめと仲良く、怪我や病気をせずにすくすくと大きくなってくれたらいいなと思っています」
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