とある町のお花屋さんには、2匹の看板猫がいます。フックちゃんとばずちゃん。
(写真右上:フックちゃん、左下:ばずちゃん)
猫はよくマイペースな生き物だといわれますが、フックちゃんとばずちゃんもまた、「自分のペースを崩さない」という姿勢で、店頭にいるのが伺えます。
でも、仕事をするときはしっかり「看板猫としての職務」を果たします。
まずは、朝の巡回(「お散歩」ともいう)。お店の中を歩き回り、お花のチェックも念入りにしている様子。
実際にどんなふうに確認しているかは、ニャンコ独自の視点。ニオイ、色、かたち、看板猫の厳しい審査がはじまる……のかもしれません。
納品前には、2匹でこうしてアレンジチェックをすることもあるみたい。
看板猫たちからOKがでたら、無事に納品完了といったところでしょうか。
店内の見回りが終わると、開店時間までこんなふうにまったり待機。
「今日はどんなお客さんが来るかにゃ」
「どんなお花を欲しがっているかにゃ」
そんなことを考えて、大事なお客さんを待っているかも。
入荷の時期は、看板猫たちも忙しそう。一緒にダンボールの中身を確認したり、
棚の空いているスペースにも、自ら“陳列”されてみたり(!)。
店番中にちょっぴり眠くなっちゃって、大あくびをしてみたり♡
職務中といえど、ニャンコとしての本能には逆らえない。でも、それでいいのです。こうした彼らの猫らしい一面に、わたしたちは癒されるのだから!
休めるときに休んで、体力を温存するーー看板猫たちは、そうして「もっとも大事な看板猫としてのお仕事」に備えるのです。
看板猫は、お店に来てくれたお客さんを癒す存在。窓の外から彼らの姿が見えて目が合ったとき、引き寄せられるようにお店の中に入ってくる人もいるでしょう。
「フックちゃんとばずちゃんに会いたい」と思ったお客さんは、きっとお店の「常連さん」になっていくのでしょうね。
「お花を買いに行こう。あ、フックちゃんとばずちゃんにも会えたらいいな」
そう思って足を運ぶ人も、きっと多いはず。
フックちゃんとばずちゃんは、今日も大好きなお店で、大切なお客さんを待っています。
参照/Instagram(
@hanaakaritamaya)
文/凜花