「香箱座り」ってどんな座り方?
「香箱座り(こうばこずわり)」とは、両方の前足を折りたたむ、猫特有の座り方のことを指します。「香箱」とは、お香などを収納するふた付きの収納箱のことで、その形に似ていることから名付けられました。ほかには、「箱座り」「香箱を組む」「重箱座り」などとも言われています。海外では、そのさまが一斤のパンに似ていることから「catloaf(キャットローフ)」と呼ばれることもあるそう。
また香箱座りの状態だと、体の下に両前足がしまわれているため、危険を感じてもすぐには動き出すことはできません。このポーズが見られたら、飼い主さんに心を許しており、十分にリラックスしていると言えるでしょう。
香箱座りの猫たちをご紹介!
キャットタワーの上で香箱座り
キジトラ白のらるくんは、朝からキャットタワーの上で飼い主さんが起きるのをじっと待っていたのだそう!このあとすぐに、甘えた声で朝ごはんの催促をされたそうです。こんな姿で毎朝待っていられたら、つい早起きしてしまいそうですね!
前足がバッテンマークの香箱座り
スコティッシュフォールドのフランくんは、香箱座りをしようとすると、いつも前足がバッテンマークのようにクロスしてしまうそうです。人でいう、あぐらをかいている状態に近いんでしょうか?とてもリラックスした表情をしていますよね。
飼い主さんに安心している証拠♪
気持ちよさそうに布団で寝ているのは、サバトラのチロルくん。飼い主さんの家にはじめてきた日、部屋を歩きまわったのちに、早速布団の上で香箱座りをしてみせてくれたそうです。こんな風にお迎えしてすぐに家や飼い主さんに慣れてくれると嬉しいですよね。
その他の変わった座り方
スコ座り(おやじ座り)
足を前に投げ出してくつろぐ座り方が、「スコ座り」です。体の柔らかいスコティッシュフォールドによく見られることから、その名がつけられたそうです。まるでおじさんがくつろいでいるようにも見えることから、「おやじ座り」や「おじさん座り」と呼ばれたりもします。このまま毛づくろいをしてリラックスしている猫もいるようですよ。
スフィンクス座り
古代エジプトのスフィンクスのように、両前足を前に突き出して座っているのが「スフィンクス座り」です。香箱座りに似ていますが、両前足が地面についているため、サッと出せるようになっているのが特徴です。
猫は香箱座りの他にも、その時の状況や気持ちによって、さまざまな座り方をします。愛猫の座り方をよく観察して、リラックスしてもらえる快適な環境を整えてあげましょう。
出典/「ねこのきもち」2015年12月号『ようこそ!ニャン語ワールドへ(香箱座り)』(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
参照/Instagram
文/AzusaS
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