1. トップ
  2. 猫が好き
  3. エンタメ
  4. 映画・舞台紹介
  5. 今や猫の虜!? 俳優・吉沢 亮さんと秘密の「猫バナ」

猫が好き

UP DATE

今や猫の虜!? 俳優・吉沢 亮さんと秘密の「猫バナ」

6月23日に公開となる映画『猫は抱くもの』で、主人公の大石沙織(沢尻エリカさん)がひそかに飼っている猫・良男役を演じている俳優の吉沢 亮さん。それまであまり接点がなかった「猫」になるため、猫のしぐさや行動を観察、研究したそうです。その中で吉沢さんの心に留まった猫の話、「猫バナ」を聞かせていただきました。
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会
↑良男役の猫と空気感が同じ吉沢さん。どこまで猫になりきるのかは撮影前から悩んでいて、監督ともいろいろ話をしたのだそうです


■猫はミステリアス!

人が猫を演じる――。貴重ながら決して容易くはない役を全うするにあたって、猫という動物をさまざまなアプローチで研究したという吉沢さん。猫を飼ってはいないため、動画で猫のしぐさや動きを繰り返し観察したほか、自身が猫を飼い、猫を撮ることにも定評がある犬童監督からアドバイスをもらったりもしたのだとか。

「監督がめちゃくちゃ猫にくわしい方で。ボーッとしているときの猫の首の動かし方や目線など、細かい猫の動きや心情をいろいろ聞きながら演じました。『お腹をずっとなでていると、猫は気持ちがよくなりすぎて逃げる』といった猫特有の動きも教えてもらい、冒頭のシーンで実践しました」(吉沢さん)

吉沢さんが話す「冒頭のシーン」とは、沢尻さんが演じる主人公の沙織が吉沢さんの演じる猫・良男とお喋りしながらスキンシップをする場面。沢尻さんも、スキンシップの相手が“猫”とはいえ、実際は体の大きな、しかも、服を着た男性。なでる手が服に引っかかるなど思うようにはいかず、大変だったと明かしてくれましたが、苦労の甲斐があってか、吉沢さんもすんなり猫になりきれたそう!
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会
↑沢尻さんが演じる沙織になでられて嬉しそうな、吉沢さんが演じる猫の良男
女性の飼い主さんと男性の猫(役)。観ている側も思わずドキッとしてしまう瞬間があったりなかったりするのですが、じつは吉沢さんも猫には「エロいなぁ(笑)」という印象を抱いたのだとか。

「すごくしなやかだし、すぅーっ、すぅーっ、すぅーっと近付いてきて、気付いたら体をすり合わせていたり。近付いてくる様子にも素直じゃない感じがありますよね。そんなところがいいなと思いました」(吉沢さん)
撮影/中川文作
撮影/中川文作
気付いたら愛猫がそばにいて驚かされた経験のある飼い主さんは多いのではないでしょうか。吉沢さんもそんな猫の佇まいにドキッとさせられた模様。

「犬を飼っているのですが、比べると、なんかもう全部わかっている感じもあるし、すごく思考で動いている感じもあって、知的だなぁ、と。でも、まぁ、何を考えているのかわからないミステリアス感もあるし……やっぱりエロいですね(笑)」(吉沢さん)

■警戒心と好奇心の入り交じった様子がたまらない!

「警戒心と好奇心が入り交じった行動を見せる」のも猫ならではで興味深かった、と吉沢さん。「何か物があって、怖いのに近付こうとし、触ったらぱーっと逃げていくのに、また近付いていく」猫の行動がたまらなかったのだとか。

猫は警戒心が強い動物ながら、身の危険がない飼い猫は好奇心が勝ることも。人からすると、たしかに不思議に思えますよね。警戒心と好奇心に限らず、猫はさまざまな気持ちの間で揺れ動くもの。吉沢さんが表現している猫・良男の揺らぐ心はぜひスクリーンで感じてみてください。
撮影/中川文作
撮影/中川文作

■飼い主さんと猫の距離感が近い!

猫の動きだけでなく、「飼い主さんとの距離感」も吉沢さんの印象に残ったことだそう。「ペットと飼い主は恋人同士とは違う。あくまでペットと飼い主。でも、恋人より近いときは近い」と感じた吉沢さんは、その絶妙な距離感を表現できるように努めたそう。とはいえ、人と猫なら微笑ましく見えても、男女ではそう見えないことも。「映像で観たときに変ないやらしさみたいなものが出たら嫌だな、と思っていました」(吉沢さん)。

その心配が杞憂に終わったことについて、「沢尻さんが稽古のときからペットを見るような優しい目を向けてくれたから。その眼差しがいい雰囲気、いい距離感に繋がりました」とすっかり猫目線で語る吉沢さん。『猫は抱くもの』の撮影で猫の気持ちを熟知しつつある吉沢さんの言葉は、もしかすると、飼い猫たちの想いを代弁したものなのかも。この記事を読み終えた飼い主さん、大切な愛猫にとびきり優しい眼差しを向けてみてくださいね!


◆人気推理小説『猫弁』で知られる作家・大山淳子の同名小説を、『グーグーだって猫である』シリーズを手掛けてきた監督・犬童一心、脚本家・高田 亮の強力タッグにより待望の映画化。
夢半ばで挫折し、人生に思い惑いながら投げやりな日々を過ごす元アイドル・大石沙織と、彼女から心を開かれ、自分を恋人だと思い込んでしまった猫・良男。理想の自分になれない一人と一匹の、悩みながら生きる姿に光を当てたストーリーからは、誰もが抱えているだろう傷をそっと癒してくれるような優しさが感じられます。
登場する猫たちを擬人化している本作では、猫からの目線が楽しめるのも見どころの一つ。スクリーンに映し出されるのは、猫たちがふだん何を見つめ、どんなことを考えているのか知りたい飼い主さんの願望がまさにビジュアル化された世界。共感必至の猫映画です!

映画『猫は抱くもの』公式サイト http://nekodaku.jp/

文/ねこのきもちWeb編集室
撮影/中川文作
CATEGORY   猫が好き

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫が好き」の新着記事

新着記事をもっと見る