猫が好き
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今や猫の虜!? 俳優・吉沢 亮さんと秘密の「猫バナ」
■猫はミステリアス!
「監督がめちゃくちゃ猫にくわしい方で。ボーッとしているときの猫の首の動かし方や目線など、細かい猫の動きや心情をいろいろ聞きながら演じました。『お腹をずっとなでていると、猫は気持ちがよくなりすぎて逃げる』といった猫特有の動きも教えてもらい、冒頭のシーンで実践しました」(吉沢さん)
吉沢さんが話す「冒頭のシーン」とは、沢尻さんが演じる主人公の沙織が吉沢さんの演じる猫・良男とお喋りしながらスキンシップをする場面。沢尻さんも、スキンシップの相手が“猫”とはいえ、実際は体の大きな、しかも、服を着た男性。なでる手が服に引っかかるなど思うようにはいかず、大変だったと明かしてくれましたが、苦労の甲斐があってか、吉沢さんもすんなり猫になりきれたそう!
「すごくしなやかだし、すぅーっ、すぅーっ、すぅーっと近付いてきて、気付いたら体をすり合わせていたり。近付いてくる様子にも素直じゃない感じがありますよね。そんなところがいいなと思いました」(吉沢さん)
「犬を飼っているのですが、比べると、なんかもう全部わかっている感じもあるし、すごく思考で動いている感じもあって、知的だなぁ、と。でも、まぁ、何を考えているのかわからないミステリアス感もあるし……やっぱりエロいですね(笑)」(吉沢さん)
■警戒心と好奇心の入り交じった様子がたまらない!
猫は警戒心が強い動物ながら、身の危険がない飼い猫は好奇心が勝ることも。人からすると、たしかに不思議に思えますよね。警戒心と好奇心に限らず、猫はさまざまな気持ちの間で揺れ動くもの。吉沢さんが表現している猫・良男の揺らぐ心はぜひスクリーンで感じてみてください。
■飼い主さんと猫の距離感が近い!
その心配が杞憂に終わったことについて、「沢尻さんが稽古のときからペットを見るような優しい目を向けてくれたから。その眼差しがいい雰囲気、いい距離感に繋がりました」とすっかり猫目線で語る吉沢さん。『猫は抱くもの』の撮影で猫の気持ちを熟知しつつある吉沢さんの言葉は、もしかすると、飼い猫たちの想いを代弁したものなのかも。この記事を読み終えた飼い主さん、大切な愛猫にとびきり優しい眼差しを向けてみてくださいね!
◆人気推理小説『猫弁』で知られる作家・大山淳子の同名小説を、『グーグーだって猫である』シリーズを手掛けてきた監督・犬童一心、脚本家・高田 亮の強力タッグにより待望の映画化。
夢半ばで挫折し、人生に思い惑いながら投げやりな日々を過ごす元アイドル・大石沙織と、彼女から心を開かれ、自分を恋人だと思い込んでしまった猫・良男。理想の自分になれない一人と一匹の、悩みながら生きる姿に光を当てたストーリーからは、誰もが抱えているだろう傷をそっと癒してくれるような優しさが感じられます。
登場する猫たちを擬人化している本作では、猫からの目線が楽しめるのも見どころの一つ。スクリーンに映し出されるのは、猫たちがふだん何を見つめ、どんなことを考えているのか知りたい飼い主さんの願望がまさにビジュアル化された世界。共感必至の猫映画です!
撮影/中川文作
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