ここ十数年は、「かつてないほどの猫ブーム」だと言われています。猫ブームが猫の研究に影響を与えているかどうかは定かではありませんが、今まで謎とされてきたことが次々と解明されていることは確かなようです。
今回は近年発表された、猫に関する興味深い雑学をご紹介します♪
猫の尿が臭いのは「コーキシン」のせい!?
2006年、岩手大学と理化学研究所の研究チームが、猫の尿にしか含まれない新しいタンパク質を発見しました。「コーキシン」と名付けられたこのタンパク質、研究の結果……なんと猫の尿臭の原因であることが判明したのです!
尿臭の原因が判明したということは、効果的な対策方法も編み出されるのかも……?期待しちゃいますね♪
ちなみにこの「コーキシン」、猫は好奇心が旺盛だからという理由で名付けられたのだとか!名前の由来もさらに「コーキシン」への興味を湧き立てますね!!
凍結保存の卵子で子猫が誕生!?
2007年、アメリカと日本の共同チームが、冷凍保存状態の飼い猫の卵子から子猫を誕生させたと発表しました!ネコ科の卵子は冷凍保存が難しいらしいので、成功したことが話題になったようです。
こちらの研究、絶滅が危惧されているネコ科動物の保全に役立つというところがスゴイ!将来的には、たくさん動物たちを救えるのかもしれませんね♪
猫の「ゴロゴロ」にはこんな意味もあった!?
猫は気持ちが良いときに「ゴロゴロ」と喉を鳴らしますよね。しかし2009年の研究によると、「ゴロゴロ」+高い周波数の声を組み合わせて、要求を通そうとする猫がいることが明らかになりました。
この鳴き方は猫にもともと備わっていたモノなのか、あるいは人と過ごすうちに獲得したモノなのかは未だ不明とのこと。ゴロゴロ=気持ちが良い、が全てではない……!ということに驚きです!
猫も「アルツハイマー病」にかかる!?
2012年、東京大学などの研究グループが、ツシマヤマネコの脳内で人のアルツハイマー病とよく似た変化が起こることを発見しました。完全に同じではないようですが、猫と人という異なる生き物なのに同じような病気になるおそれがあると話題に。
動物医療の技術が進み、猫の寿命も延びてきている昨今。このような研究がさらに進むことを祈るばかりですね。
猫は人の声を聞き分けていることが科学的に解明された!?
2013年、猫が飼い主の声を聞き分けることができると発表されました。「そんなの当たり前なのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、数々の実験のすえ、科学的に明確になったということですから、スゴイですね。
あなたの愛猫も、自分の声をなんとなく聞き分けている感じがする……ではなく、明確にしっかりと聞き分けているです。
以上、猫について最近わかったことを5つご紹介しました。
猫に関するさまざまな研究が進めば、猫にとっても飼い主さんにとってもイイコトばかりのはず!
今後発表されるであろう新しい発見を、うきうきしながら待ちましょうね♡
参考/「ねこのきもち」2016年6月号『空前の猫ブーム! 人は一体、猫のどこまで知っているの? 11年でわかった猫のこと』(監修:西南学院大学人間科学部准教授 山根明弘先生、川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生、フジタ動物病院獣医師 山地七菜子先生、東京猫医療センター院長 JSFM(ねこ医学会)理事 服部幸先生)
文/higarina
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。