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V系バンドマンもたじたじ…子猫がイタズラする心理、対処法とは?

【第9回】V系バンドマンとやんちゃネコの育"子猫"奮闘記 

前回(第8回)の記事はこちら>>

『れんコテ』
自我が芽生えてきた子猫の虎徹くん。"猫父"であるヴィジュアル系ロックバンドのドラマー・煉(れん)さんも、虎徹くんのイタズラにてんやわんや……!?

虎徹くん
なぜ子猫はイタズラをしてしまうのかーーその心理とイタズラに効果的な対処法について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します!

【解説1】子猫のイタズラは「成長の証」でもある!

『れんコテ』
一般に、子猫は生後2カ月齢を過ぎると活発に動きまわるようになり、それに応じて活動範囲が広がっていきます。

室内を走りまわったり、人やおもちゃにじゃれついたりするだけではなく、下記のような行動が見られることも。

  • 人の手が届かないような狭い場所や、高い場所に行くようになる
  • ごみ箱の中身を散らかす
  • 不適切な場所で爪を研いだりする

このように、人間の想像を超えるほどの多種多様な行動をするようになります。

人間から見れば、これらの行動は単に困ったイタズラ。しかし、子猫の側から考えると、これらはむしろ成長の証でもある「猫らしい行動」でもあるのです。

【解説2】成長に伴って見られる「猫らしい行動」とは

『れんコテ』
猫は成長するにつれて自分の縄張りを決め、そこを見回りながら生活するようになります。また、身体能力が優れているため、高い場所も上手に利用するように。

爪とぎも単に爪の手入れだけではなく、成猫になった後にはマーキングの役割も果たす大切な行動です。

こういった本能的な「猫らしい行動」は、人が育てている子猫であっても、成長に伴って見られるようになります。

たとえば、子猫が室内を探検して狭い場所に入り込んだり、高い場所によじ登ろうとするような行動も、じつはとても猫らしい本能的な行動なのです。

猫がごみ箱を漁ってしまう理由

猫に限らず、幼い動物はとても好奇心旺盛。カサカサと音がするものや、動くものも大好きです。

そのような理由から、見慣れないさまざまなものが入っているごみ箱は、子猫の旺盛な好奇心をより刺激しやすい傾向があります。

【解説3】子猫がイタズラをしても叱ってはいけない理由

『れんコテ』
子猫のイタズラは、子猫の健やかな成長の表れ。ただ、やんちゃな子猫に対して、飼い主さんは困ってしまうことも多いでしょう。

そんなときに人間の価値観でしつけをしようとしても、猫は理解ができない可能性があります。

また、しつけのために子猫を強く叱っても、ほとんど効果はありません。それどころか、むやみに叱ることを繰り返せば、かえって愛猫に嫌われる結果になりかねません。

子猫がイタズラしたときの対処法

『れんコテ』
子猫のイタズラに対する飼い主さんの対処法としては……

  • 子猫にイタズラされても困らない状況を整える
  • (上記と並行して)代わりに本能を満たすことができるような環境を用意する


これで、ある程度の効果が期待できます。下記では、イタズラの対処法の具体例を紹介しますね。

①子猫に狭い隙間に入られて困る場合

子猫に入り込まれて困るような狭い隙間は、あらかじめ衝立や荷物で遮ってください。

その代わりに、段ボール箱にいくつか穴をあけ、通り抜けたり潜り込んだりできるような猫用の遊び場を用意してあげるのもよいでしょう。

②子猫に高い場所に登られたくない場合

子猫に登られて困る高い場所には、あらかじめ登れないよう上に荷物を乗せるなどして場所をふさいでください。

その代わりに、キャットタワーなど猫が安全に登れるような場所を用意してあげましょう。

③子猫に爪をとがれて困る場合

『れんコテ』
子猫に爪をとがれて困る場所や壁は、カバーや保護用のフィルムで養生しましょう。その代わりに、使いやすい形の爪とぎを寝床のそばなどに置いてあげてください。

④猫がごみ箱を漁る場合

ごみ箱は、猫には開けられないような蓋がつくタイプにしましょう。また、床に置くのではなく、少し高いところに置くなどの工夫もよいと思います。

猫の本能に由来した行動を無理に抑え込むのではなく、人間が困らないような行動にうまく誘導しながら、子猫との暮らしを楽しんでいってくださいね。

『れんコテ』
虎徹くんのイタズラを優しく見守り、先輩と一緒に虎徹くんを育ててきた煉さん。虎徹くんは煉さんにとって、大切な家族となりました。

強い絆で結ばれた煉さんと虎徹くんのストーリーは、これからも続いていきます。ぜひ煉さんの公式Twitterも覗いてみてくださいね♪

煉さんと虎徹くん
さて、次回は連載の最終回。煉さんと虎徹くんのことをもっと知りたい! ということで、煉さんのインタビューをお届けします。

お楽しみに♡


子猫を拾ったV(ヴィジュアル)系バンドマンとやんちゃネコの育"子猫"奮闘記

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著者プロフィール

柴田亜美
長崎県出身。漫画家として活動しながら「美容家」「プロレスマニア」としての一面も持つ。保護犬の預かりボランティア活動も行う。主な著書に『自由人HERO』『南国少年パプワくん』『ドキばぐ』など。
柴田亜美公式サイト「かげろうの墓」⇒ http://papuwa.com/
煉&虎徹
秋田県出身。ヴィジュアル系ロックバンドのドラマーで、元「THE BLACK SWAN」煉、
現在は「DADAROMA」諒平の名で活躍中。2015年8月に庭で生後間もない子猫を保護し、
虎徹と命名して育猫生活をスタート。TV番組に虎徹と煉パパとして出演し話題に。
「THE BLACK SWAN」「れんコテ」「煉と虎徹」に関するものは煉名義にて情報発信中。
煉公式ツイッター⇒ https://twitter.com/TBS_LenOfficial
監修/ねこのきもち獣医師相談室
文/Honoka

©柴田亜美・煉&虎徹/ホーム社
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