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人も猫も幸せにする⁉ 猫のゴロゴロ音のナゾに迫る!

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猫の機嫌がよいときに聞くことが多いゴロゴロ音。そんなゴロゴロ音ですが、まだまだナゾに包まれている部分も多いよう。今回は現時点でわかっていることを、猫のゴロゴロ音にくわしい、東京農業大学教授の太田先生がお話ししてくださいました。

(おそらく)ゴロゴロ音は、のどの筋肉を呼吸時に振動させて発している!

「猫がのどを鳴らすしくみはよくわかっていません。ただ、音を出すような特別な組織は見当たらないことから、恐らくのどの内側の筋肉( 内喉頭筋)を、呼吸に伴って振動させることで発しているのだと考えられます」

撮影/Akimasa Harada

ストレスを感じているときは、ほかのときと周波数が違う!

「ゴロゴロ音の周波数は20~120㎐くらいの幅がありますが、機嫌がよいときは基本的に25㎐前後。しかし、ストレスを感じてゴロゴロ音を発することがあり、そのときは40㎐前後になることが多いようです」

・機嫌のよいとき 約25Hz
・ストレスを感じているとき 約40Hz

成猫間のコミュニケーションではほぼ 使われない。きょうだい間では鳴らすことも

「ゴロゴロ音は、単独行動だからこそ身に付けた技術なので、成猫間のコミュニケーションに使われることはほぼないでしょう。しかし、母猫と子猫の間では使われるため、仲のよいきょうだい間では鳴らすことも」

撮影/Akimasa Harada

チーターやピューマも猫と同じようにのどをゴロゴロ鳴らす!

「大型ネコ科動物のうち、チーターやピューマはのどを鳴らします。これらの動物は、猫と同じように単独生活をし、自身より小さな動物を捕食するため、狩りの際に小さな生傷が絶えないからだと考えられます。これに対し、自身より大きな獲物を捕食するライオンなどは、のどを鳴らす可能性が低いでしょう」

のどを鳴らさない猫もいる!

「猫がのどを鳴らすのは遺伝的なものですが、子猫時代に母猫の鳴らし方を真似て、母猫とのコミュニケーションに使う中で技術を習得すると考えられます。生後すぐに母猫から離れた猫は、鳴らす技術が充分ではなく、鳴らさない可能性があります」

猫のゴロゴロ音は、人の健康にもよい影響を与える!

「ゴロゴロ音は、猫自身の傷を治すだけでなく、そばにいる人の心を癒したり、健康によい影響を与えたりする効果があるといわれています。実際、スイスの調査では猫を飼っている人のほうが病気にかかりにくいという報告も。ほかのヨーロッパ諸国でも「猫を大切に飼うと健康によい」という考えが浸透しつつあります」

認知症にも予防効果が期待できる!?

「ゴロゴロ音の効果は、病気を劇的に回復させるのではなく、よい健康状態を維持するもの。現段階で治療法のない認知症も予防効果が期待できる可能性はあると思います」

もともとは野生時代の猫が、狩りでできた傷を治すために鳴らすようになったという説があるゴロゴロ音。傷を癒すほどの効果があるから、人も癒されるのかも。そんな愛猫のゴロゴロ音を、多く聞けるような生活ができるといいですね。

参考/2019年10月号『ゴロゴロ音・エアー』(監修:東京農業大学教授 太田光明先生)
文/浪坂一
撮影/Akimasa Harada
※この記事で使用している画像は2019年10月号『ゴロゴロ音・エアー』に掲載されているものです。

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