猫同士で鼻先をツンツンしているのを見たことはありませんか?鼻をくっつけてツンツンするのはナゼなのか、その理由を解説します。
かわいらしい猫たちの「鼻ツンツン画像」もあわせてご紹介しますのでお楽しみに♪
「鼻ツンツン」は何をしているときなの?
鼻をくっつけてニオイを嗅ぐようなしぐさの「鼻ツンツン」は、猫同士でお互いのニオイを確認し合っている状態なのだそう。そのニオイには人にはわからないものも含まれており、ニオイを確認し合うことでお互いの情報を交換しています。
猫の場合、ニオイ交換の入り口は鼻で、鼻先をくっつけて嗅ぎ合うその姿が「鼻をツンツンしている」ように見えるのです。このしぐさは、鼻先でキスしているかのように見えることから「鼻チュー」と呼ばれることもあるようです。
同居猫とのあいだでもよく見られる「鼻ツンツン」
猫は嗅覚が人よりも数万~数十万倍優れています。この鋭い嗅覚で野生時代には危険を察知して、安全を守りながら生活していたのだそう。飼い猫となった今でも優れた嗅覚は健在で、あらゆるもののニオイを嗅ぐことでそこから情報を得ようとします。
多頭飼いのお宅では、猫同士で鼻をツンツンしている姿をよく目にするかもしれません。お互いの状態をニオイから確認しているのでしょう。こんなにくっついていると本当にチューしてしまいそうで、ちょっとドキドキしますね。
ニオイが気になるということは興味津々のサイン
ニオイを交換する鼻ツンツンをするということは、お互いに相手に対して興味があることのあらわれです。最初は鼻からスタートして、もっとニオイを確認したくなるとやがて肛門の付近のニオイを嗅ぎ合うようになります。
肛門には情報が盛りだくさんで、性別や血縁関係、発情しているかどうかまで確認できるといわれています。ニオイでそこまでわかってしまうなんて、猫ってすごいですね!
鼻ツンツンはコミュニケーションのしるし
猫の鼻はとても優れた情報収集ツールのようです。猫同士でニオイを交換する鼻ツンツンで、相手のいろいろな情報を得ていたのですね。気になる存在だからこそ、ニオイをチェックしたくなる……猫同士の仲良し度もわかるのが鼻ツンツンかもしれません。
参考/「ねこのきもち」2018年2月号『よくする行動の謎にせまる! 猫を解き明かす5つのN』(監修:哺乳動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/紺道ゆあん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。