表情豊かでとっても愛くるしい猫のポーズに、癒されている猫好きさんも多いのではないでしょうか?「春眠暁を覚えず」というように、この時期は猫にとっても心地よく眠れる季節。
今回は、猫たちの可愛い「寝ポーズ」の画像に癒されながら、その理由と気持ちも読み解きましょう!
まぶしい寝
眩しさゆえに、前足で光を遮りながら寝る「まぶしい寝」。本当は前足もリラックスして寝たいけれど、猫の目は暗闇でも狩りができるほど光に敏感なので、目元を前足で隠しているのだとか。
別名「エックス・バッテン」?
画像(上)のように、両前足で目を覆っている「まぶしい寝」は、別名「エックス・バッテン」とも呼ばれています。
ごめん寝
まるで土下座をして謝っているかのように、うつ伏せで地面に頭を付けて寝る「ごめん寝」。前足を折りたたみ、うつ伏せの状態でリラックスしているときに「寝落ち」すると、このポーズになるそうです。
「すまん寝」「土下座寝」とも
首の後ろを伸ばしたくてするときや、眩しいときにすることも。このポーズは、「すまん寝」「土下座寝」とも呼ばれています。
アンモニャイト
くるっと丸くなって寝ている姿が、「アンモナイト」の化石のような「アンモニャイト」。体の熱を外に逃がさず、周囲のニオイもシャットアウトできるため、猫にとって安心できる眠り方です。
「ねこまんじゅう」「まんまる寝」などと呼ばれることも
少し肌寒い日に、このポーズで眠る猫が多いようです。まん丸になった姿から、「ねこまんじゅう」「まんまる寝」などと呼ばれることも。
へそ天
仰向けになってお腹を見せて眠る「へそ天」。猫が急所であるお腹を見せて眠れるのは、安心しきっている証拠ともいわれています。
野生では天敵のいない「ライオン」だけがこのポーズで眠ることがありますが、飼い猫も「敵がいない」と判断すると、このようなリラックスした姿を見せてくれるのでしょう。
さまざまな呼び名が……
「へそ天」は、「ラッコ寝」「ごろん」「うらめしにゃー」「あおむけ寝」などとも呼ばれ、親しまれています。
ばんにゃい
「へそ天」から、前足を上にあげて完全ノーガードのポーズ「ばんにゃい」。猫の寝ポーズのなかでも、かなり無防備な姿は「超」がつくほどのリラックス状態。完全室内飼いとなり、天敵のいなくなった猫たちは、すっかり野生を忘れてしまったのでしょうか?
暑いときにもよく見られる
「ばんにゃい」や「へそ天」をすると空気に触れる面積が増えるため、体の熱を外に逃がしたいときにもすることがあるそうです。
のびのび寝
だらーんと前足も後ろ足も脱力し、すぐには立ち上がれない「のびのび寝」。力が抜けきって、とてもリラックスしたポーズです。暑いときは冷たい床に、寒いときは温かいカーペットでこのポーズをとって「涼」や「暖」をとる猫も多いのだとか。
「ヘッドスライディング」などの別名も多数
体を前にも後ろにも伸ばした姿から、「ヘッドスライディング」「スーパーマン寝」「ベタ寝」などの別名も。
猫の「寝ポーズ」は、野生時代の名残のあるものから、飼い猫ならではのものまで、多種多様。そこには、猫の生態や気持ちを知るヒントが隠されています。猫のポーズから気持ちを理解し、寄り添うことで、猫との暮らしがより楽しいものになるでしょう。
参考/「ねこのきもち」2019年4月号『どうしてするの?どんなきもち?We love にゃんポーズ』(監修:哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/いけてぃん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真には関連性はありませんので予めご了承ください。