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猫は次に起こることを推理していた!「猫の心理学」からわかること

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猫は次に起こることを推理している?

猫はいったい何を考えているのだろう? そんな根本的な疑問に答えてくるのが「猫の心理学」。猫の脳内で、物がどのように見えているかに始まり、記憶、推理、内省(自分自身を考えること)など物事がどのように整理されているのかを研究する学問です。今回は、猫の心理学でわかっていることのひとつ「猫は推理する」について解説します。

イラスト/徳丸ゆう

聴覚が優れた猫は音から推理する?

推理するというと、名探偵が登場しそうなニュアンスがありますが、 心理学では、より幅広い意味 で「推理」という言葉を用います。 玄関まで飼い主さんを迎えに来たり、大好きなおやつを用意しているとどこからともなく駆け寄って来たりするのも、猫が、飼い主さんの足音やおやつの袋を開ける音などを聞いて、次に起こる出来事を「推理」しているからと考えられています。

「期待違反法」で推理力を確かめる

心理学には「期待違反法」という実験手法があります。期待違反」とは、「これから起こるだろうと思っていることとは違うことが起こると、その出来事を長く見てしまう」ことです。手品がいい例で、何もないはずのハンカチーフの中からハトが出てくると、それをしばらく見てしまいますよね。こうした行動の特性は、猫などの動物にも共通していて、この期待違反を用いた次のような実験をすることで、言葉を話さない動物が「何を期待しているのか=推理しているか」を調べることができます。

1.猫の前で、おもちゃを入れた箱を振り、音を聞かせます

イラスト/徳丸ゆう

2.猫の前で、箱をひっくり返してみせます。中からおもちゃが出てくる場合と出てこない場合での猫の反応を調べます。箱をひっくり返したときの「おもちゃが出る/出ない」は電磁石を用いてコントロールします

イラスト/徳丸ゆう

出てくるはずのおもちゃを期待して箱を長く見ていた

実験の結果は、箱からおもちゃが出てくるという物理法則と一致する場合よりも、おもちゃが出てこないという不一致の場合に猫が箱を長く見ました。つまり、期待違反が起こっており、猫は箱を振る動きと音を手掛かりに「箱の中には物が入っているはずだ」と推理していることがわかりました。

また、この実験からは、猫が「箱をひっくり返すと物が落ちてくる」という重力の法則を理解していることも示唆されました。猫の推理力はなかなかのものなのです。

いかがでしたか。猫の気持ちや行動は、こうした実験を通しても解明されているのです。


参考/「ねこのきもち」2020年9月号「猫の心理学」(監修/日本学術振興会特別研究員 髙木佐保先生)
イラスト/徳丸ゆう
文/犬神マツコ
※この記事で使用している画像は2020年9月号「猫の心理学」に掲載されているものです。

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