猫が好き
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車の下に住み着いた野良子猫を保護するも、初めは「家庭内別居」→その後、子猫が甘えるまでになった変化に驚き!
「猫を飼ったら、飼い主さんの生活が変わった」というのは、猫を飼っている人なら共感できる人も多いあるあるな話ですよね。

Instagramユーザーの@hamaguri0703さんは、家の近くをうろついていた野良の子猫・ハマグリちゃんと出会い、保護して一緒に暮らすことに。保護した日から4カ月が経過した今、ハマグリちゃんにも飼い主さんにもさまざまな変化があったのだそうです。
そこで、ハマグリちゃんとの出会いや今の暮らしなどについて、飼い主さんにお話を伺ってみました。
車の下でうずくまっている子猫を発見
今年の6月末頃、外で「ミャーミャー」と猫の鳴き声を聞いた飼い主さん。気になって家のドアを開けてみると、家の前にある駐車場の車の下でうずくまっている茶トラの子猫を見つけます。
子猫は警戒しているのか、飼い主さんのほうをじっ…と見ていたそう。飼い主さんはこのとき、運命を感じてしまったといいます。
飼い主さん:
「子猫を見つけたとき、ちょうどLINEの待ち受けにしていた猫とソックリだったので、びっくりしてしまいました。可愛くてなんとなく運命を感じたのですが『まだ小さいからママが迎えに来てくれるかも』と思い、とりあえずごはんを与えて様子をみることに。そこから仕事終わりに猫のごはんを買って帰り、家に着いたら与えるという日々が続きました」
出会いから1週間が経っても、母猫は現れなかったそう。このとき飼い主さんは、完全に子猫の虜になっていて、子猫に会いたくて仕事を早く終わらせて帰宅していたといいます。すると、子猫も飼い主さんの家のドアの前で待っているようになったのだとか。
そんなある日、飼い主さんは子猫のある行動を見て、保護することを決意したといいます。
飼い主さん:
「私は一人暮らしのため『猫を飼ったら可哀想ではないか?』と思い、保護主さんを探す活動も始めてました。でも、子猫にごはんを与えたあとの行動を見ていたら、なんと車のタイヤの部分から車の中に入って遊んでいたんです!
子猫は警戒心が強くて、ごはんを与えたらすぐどこかに消えていたんですが、まさか車の中で遊んでいたとは…あの光景を見たとき、私の顔は一気に青ざめて『このままだといつか危険な目に遭う』と考え、保護しようと決めました」
大雨の日、保護することに成功
飼い主さんはインターネットで捕獲方法などを調べ、段ボールを使ったりごはんで釣ったりといろいろ試してみたそうですが、子猫の警戒心が強すぎてすべて失敗してしまったそう。
そして、大雨が降っていた7月3日。とりあえずいつも通り家のドアを少し開けていたら、子猫がひょいっと家の中へと入ってきたのだそうです。
飼い主さん:
「今まで全然入らなかったのに…! そこからテケテケとごはんのところまで来て食べ始めたので、すかさずドアを閉めました。『出してー!ママ助けてー!』って言ってくるかもと思いきや、意外と大人しくて。クンクンと家の中の探検が始まりました」
うずくまっている姿がハマグリっぽかったとのことで、子猫に「ハマグリ」と名付けた飼い主さん。ここから飼い主さんとハマグリちゃんの共同生活が始まったのでした。
「抱っこなんて夢のまた夢」と思っていたら、徐々にハマグリちゃんに変化が
気性が荒くて警戒心が強いハマグリちゃん。保護してから1カ月ほど、飼い主さんはずっと「シャーシャー」言われていたそう。
保護する際もハマグリちゃんが自ら家の中に入ってきたため、飼い主さんはハマグリちゃんを触ったこともなく、近寄るだけで逃げられてしまい、抱っこなんて夢のまた夢だったと当時の心境を話します。
飼い主さん:
「ワンルームなので一緒の空間で生活することになりましたが、ハマグリがソファとクローゼットで生活し、私がベッドの狭いスペースで生活するという家庭内別居をしばらく続けてました」
でも、飼い主さんは焦らず、様子を見てナデナデを試みたりと、時間をかけて少しずつハマグリちゃんと距離を縮めていったそう。すると、ハマグリちゃんに徐々に変化が見られたといいます。
飼い主さん:
「ナデナデが気持ちよかったのか、自分から『撫でていいよ』という顔で見てくるようになり、寄ってくるようにもなりました。甘えたいけどうまく甘えられない、どうやって甘えていいかわからない…という感じが愛おしかったです。今でもまだちょっとそういう感じですね(笑)」
今では抱っこのおねだりや、お出迎えもしてくれる♪
ハマグリちゃんとの出会いから約4カ月、今では飼い主さんが帰宅すると「ニャー」とお出迎えしてくれたり、抱っこをねだってくることも。寝るときも飼い主さんの顔の横で寝たり、トイレやお風呂にも毎回ついてくるほど、ハマグリちゃんは甘えてくるようになったそうです。
保護当時と比べると、ハマグリちゃんの表情がとても柔らかくなったようにも感じられますよね。
飼い主さん:
「最初は正直、抱っこも諦めていましたが、やっぱり甘えたかったんですね。ある日ベッドで寝てたら、ハマグリが横に来て私の顔をずっと見ていたことがあったんです。私は寝たフリをしていたんですが、そこから少しずつ距離が縮まったような気がしています」
飼い主さん:
「そして、病院の先生にナデナデの仕方を教えてもらって、ごはん中にナデナデが成功したぐらいから一気に縮まりましたね! やっぱりナデナデされたいなんて、子どもなんだなって…ほんとに可愛いです」
飼い主さんはハマグリちゃんと接するとき、絶対に自分からガツガツいかないようにし、なるべくハマグリちゃんのほうから寄ってくるのを待っていたそう。「距離感を大切にし、リアルにソーシャルディスタンスを取っていた」とも話していました。
猫にはいろんな性格のコがいますが、そのコに合った向き合い方をしてあげることが大切なんだと改めて感じさせられますね。
ハマグリちゃんとの出会いで、毎日幸せを感じられるようになった
この4カ月、ハマグリちゃんに変化があったように、飼い主さんの生活にも変化があったそうです。
飼い主さん:
「なんかこんなこと言うのも恥ずかしいんですけど、『幸せ』を感じるようになりました(笑) 転勤で知り合いも少なかったなか、寂しい毎日に急に幸せが舞い込んできたって感じです。あとはとにかくハマグリが可愛い(笑) 行動のすべてが可愛いです! 」
仕事が忙しくて猫を飼うのを躊躇していたそうですが、実際に生活してみると、ハマグリちゃんと飼い主さんの生活のサイクルが合っていると感じ、日々猫と暮らす楽しさを感じているようです。
最後に、飼い主さんはハマグリちゃんにこんな思いを伝えたいといいます。
飼い主さん:
「幸せをありがとう。あのとき、私の家の前に来てくれてありがとう。ママの愛情を受けなかった分、これから一緒に幸せになるよ!!」
ハマグリちゃんと飼い主さんの生活は、まだまだ始まったばかり。これからもきっと、楽しいことがたくさん待っているはずです。
ふたりの日常の様子は、ぜひInstagramをご覧くださいね!
参照/Instagram(@hamaguri0703)
取材・文/雨宮カイ
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