猫を飼う家に赤ちゃんがやってくると、赤ちゃんが猫に傷つけられないか心配されることがあります。でも実は、猫は赤ちゃんと仲良くなれる動物だといわれています。今回は、赤ちゃんに出会った猫がとる行動と、しぐさの意味を解説します。
多くの猫は赤ちゃんと仲良くなれる
赤ちゃんと猫を比べると、生まれて間もない子猫でもない限り猫の方が強く見えますが、そんなことはありません。猫は警戒心が強い動物なので、赤ちゃんと対面したとき、初対面では怖くて逃げてしまうこともあるんです。
そんな猫が、赤ちゃんと仲良くなれるの?
臆病な猫ですが、赤ちゃんが自分に危害をもたらさないとわかれば、自ら近寄っていくように。赤ちゃんならではの見た目と声から、攻撃対象ではないと認識しているのかもしれません。猫のいる家に赤ちゃんがやってくると、赤ちゃんと仲良くしようとする猫は多いようです。
猫が赤ちゃんをジーッと見つめているのはどうして?
赤ちゃんと仲良くなれる猫ですが、積極的に遊ぶというよりは、そばで見守るように座っていることが多いかも知れません。赤ちゃんは弱い存在だから、ジーッと見守っているのでしょうか。
実は、見守っていない!
予測不可能な動きをする赤ちゃんは、攻撃対象ではないけれど、猫にとっては警戒すべき存在。そんな赤ちゃんをジーッと見つめていたのなら、次にどんな動きをするのか気になって、様子を観察しているのでしょう。大人の飼い主さんとは違う赤ちゃん独得の声や音が、猫の注意を引き付けている可能性もあります。
同じ子供でも、相性のいい・悪いはあるの?
兄弟のいる家庭では、お兄ちゃんやお姉ちゃんと下の子で、猫の接し方に差が出ることも。同じ子供なのに、猫にとって相性のいい子供と悪い子供がいるのでしょうか。
「安心できる方に寄っていたい」気持ちがある
猫に対して加減を知らない振る舞いになりがちな赤ちゃんや、寝相の悪い赤ちゃんは、猫が警戒して近づかない傾向が。そういう観点から考えると、相性のいい子供と悪い子供がいるかもしれません。
ただ赤ちゃんが成長して、猫への接し方がわかってくれば、猫が警戒を緩めてくれるかも。赤ちゃんが猫の嫌がることをしていたら、周りにいる大人が止めてあげましょう。
赤ちゃんがくることで、猫の生活は大きく変わります。それでも自分に危害を加える存在ではないことがわかれば、猫は赤ちゃんと仲良くなれるはず。気長に見守ってあげれば、そのうちお互いがかけがえのない存在になるかもしれませんね。
参考/「ねこのきもち」2018年1月号『かわいい×かわいい 猫が赤ちゃんと出会ったら…』(監修:武蔵野大学教育学部児童教育学科講師 齋藤慈子先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。