新型コロナウイルスの更なる拡大が懸念されている今、「自宅でも飼い主はマスクを着けた方いいのか?」「玄関に置きっぱなしの靴から愛猫に感染しない?」など、新たな不安があるかもしれません。
2020年8月の「いぬ・ねこのきもちLIVE」にて、愛猫と自宅で過ごす際の際の注意点について、公益社団法人東京都獣医師会の副会長/中川動物病院院長の獣医師、博士(獣医学)の中川 清志先生にお話しいただきました。
※最後に、動画も掲載しているので、より詳しい内容はそちらでもご確認いただけます。
監修/中川 清志先生
獣医師、博士(獣医学)
公益社団法人 東京都獣医師会 副会長
中川動物病院 院長
自宅でのマスクよりも、手指消毒の徹底が重要
ペットに感染する事例としては、飼い主からの感染、つまり、飼い主と愛猫という密接な関係性がある状況での感染が考えられます。濃厚な接触を控える、手指消毒を注意深く行うことで感染のリスクは下がると思いますが、心配であればマスクをしてもいいと思います。私自身は自宅で2匹の猫を飼っておりますが、自宅でマスクはしておらず、手洗いを徹底しています。
なお、パスツレラ症など人と猫の間で感染する病気を避けるためにも、適切な接触・手洗いの徹底を心がけてください。
靴についている土から感染する可能性は低い
海外など、靴をはいたまま室内に入る生活をしている地域がある中、動物の発症例が少ないことを考えると、靴についている土から感染する可能性は低いのではないでしょうか。過度に心配しなくてもいいのではと思います。基本的なことをまずは徹底しましょう。
心配しすぎるのも気疲れしてしまいますよね。基本の「手指消毒」「ソーシャルディスタンス」「3密を避けた行動」を徹底して、愛猫と楽しく過ごしましょう。
※2020年8月20日時点の内容です。
参照/https://www.youtube.com/watch?v=DuDX6X1fLm0
文/『ねこのきもち』編集室