鼻は毛が生えていない逆三角形の部分で、ひげ袋(ウィスカーパッド)は鼻の左右の膨らみ部分のこと。
じつはこの部分も猫それぞれ個性的なのです!
猫写真家・石原さくらさんに伺った豆知識とともに、かわいい猫の鼻アップの写真をご紹介。
鼻の色は大きく分けて4色
鼻も目と同様、その猫のもつメラニン色素の量が大きく関係して、色が決まります。一番多いのがピンク、次にブラウン(オレンジ)、黒と続きます。また、キジトラだとチョコレート色になりやすい傾向に。
鼻と肉球の色はほぼ一致
鼻がピンクなら肉球もピンクと、猫の鼻と肉球の色は基本的に同じになりやすいといわれています。さらに、「鼻の色がピンク+黒のまだら」の場合、肉球も同様に、まだらになる傾向があるようです。
指紋代わりになる!? 猫の鼻紋(びもん)
猫の鼻をよく見ると、細かいしわが入っていますが、これは「鼻紋」と呼ばれるものです。人の指紋と同じく、猫も1匹ずつ異なります。ちなみに猫のほか、牛や犬の鼻にも鼻紋はあるそうです。
そのときの気分でひげ袋は膨らむ
ひげ袋は皮膚が厚く、おもにひげを動かすための筋肉でできています。猫が何かに興味をもつと、この筋肉が収縮し、プクッと膨らむのです。その表情はふくふくしていて、笑っているように見えることも!?
鼻ペチャ猫のルーツはペルシャ
鼻が低い猫種として有名なのはペルシャ、エキゾチックショートヘアー、ヒマラヤンです。エキゾチックショートヘアーもヒマラヤンも、ペルシャと交配されて誕生しているため、“元祖・鼻ペチャ”はペルシャといえるでしょう。
ひげ袋以外からも、ひげは生えている!
猫の長いひげといえば、ひげ袋から生えているものだけだと思いがちですが、じつは別の部位にも生えています。目の上、目の横、口の下からも、ひげ袋からの毛と同様に、しっかりした太いひげが生えているのです。
いかがでしたか?
猫の鼻もバラエティに富んでいて、並べてみると個性が見られておもろしいですよね。
皆さんも、愛猫の鼻・ひげ袋に注目してみてくださいね。
参考/ねこのきもち2020年11月号『個性がキラリ 顔パーツ図鑑』(監修:猫写真家 石原さくらさん)
文/SAY
※この記事に使用している画像は2020年11月号『個性がキラリ 顔パーツ図鑑』に掲載されているものです。