猫が好き
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絶賛の声が続出! 花や植物をコラージュした「猫の水彩画」作品に引き込まれる
1年半の試行錯誤 自分にしか描けない世界観を見つけた
タケダヒロキさん(以下、タケダさん):
「母が花やグリーンを育てるのが好きで、ベランダや室内に植物が溢れている環境で育ちました。自分は直接好きだという感情はそんなにはなかったのですが、『自分にしか描けない世界観はどういうものか』と試行錯誤しているときに、植物を絡めた作風を思いつきました。
墨でモノクロのクールなイラストを描いていたこともありましたが、カラフルであたたかいイメージのほうが自分らしいとも感じました」
「そして、動物の写真を眺めてイメージしているときに毛の流れが葉っぱに見えてきたり、イグアナの鱗が花の集合体に見えてきたんです。そのまま描くのではなく、植物に当てはめることができることに気がついたときは嬉しかったですね」
動物のリアリティを出すために、気をつけていることが
立体感を表現するために、光と影を描くことも意識しているのだそうです。
タケダさん:
「ただリアルに描けばいいイラストであれば、モリモリと描き足す作業ですが、あえて白く抜けている部分をつくりたいので描きすぎずに、しっかりと植物に当てはめて表現できるかがポイントです。楽しくなってモリモリ描いてしまうと、つまらない作品になってしまうので」
「最後の仕上げで白の絵の具を少し使いますが、動物に描かれているお花の白は紙の色です。そこは塗らずに周りを塗っています。白い画用紙に色を置いていくというシンプルな作業に、緊張と楽しさを感じています。紙の白はとても重要な一色なんです」
猫や犬などのイラストのオーダーも大人気
「自分も昔ペットを飼っていたのでわかるのですが、家族同然に愛着があり、毎日接するパートナーなので、好き勝手に描けない難しさはあります。同じ犬種でもしっぽが丸かったり、目がもっと鋭かったり…飼い主さまのイメージするそのコらしさをしっかり描いてあげることを心がけています」
取材・文/雨宮カイ
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