猫が好き
UP DATE
猫の「爪切り」に苦手意識がある人は約6割! 伸ばしすぎが原因でトラブルにも
約6割の飼い主さんが、猫の爪切りをするのが苦手!
では、飼い主さんたちはなぜ猫の爪切りに対して苦手意識を感じているのか、お話を聞いてみました。
愛猫が嫌がる
- 「猫が暴れるので一度に2本ぐらいしか切ることができません」
- 「窓に向かって、『虐待されてます』と言ってそうな感じで鳴き叫びます。警察に通報されそうな感じで鳴きます」
- 「無理やり抱っこをされるのが嫌いですぐ逃げる」
- 「3匹中、2匹は保護して1年以上経った今でも人に慣れてくれず…。普段から触らせてくれないため、毎回爪切りは大暴れ・大騒ぎで大変。できればやりたくない」
- 「とても嫌がってやらせてくれません。押さえ込むと余計にトラウマになりそうで諦めてしまいます…」
- 「病院では大人しいのに自宅で切ると怒ったり暴れたりするので、躊躇してしまう」
- 「暴れて引っ掻いたり噛みついたりするから」
- 「前足は1人でも切れますが、後ろ足はぬるりとすり抜けて逃げるので、2人がかりでないと保定が困難です」
- 「うちのコがケアの中で一番嫌いなのが爪切りです。嫌がってジタバタして、必ず噛んでくるので音を上げることも多々あります。いつもお昼寝中、ちょっと目を覚ましたタイミング(まだ眠くて半目)を狙って、ささっと3本ほど切っています。でも以前、切りかけのときに暴れて出血したことがあるので、こちらもおっかなびっくりです…」
飼い主さんが爪切りをうまくできる自信がない
- 「切る体勢を維持するのが大変。どこまで切ったらいいのかが分かりづらい。一度痛い経験をさせると、爪切りハサミを出しただけで嫌がる、逃げる、ハーッと怒る」
- 「深爪するのではないかと怖くてちょっとしか切れないのと、嫌がるのでなかなか切らせてくれない」
- 「血管まで切ってしまいそうで怖いから」
- 「血管が見えづらくて、切る場所がよく分からない」
- 「爪の中のピンク部分が見えにくい。猫がすぐに手を引っ込めてしまうので切りにくい」
- 「昔、切ってあげて血を出してしまったために怖い」
- 「初めて猫を飼うから」
約4割の人が、猫の爪を切らなかったことでなにかトラブルを経験している!
どのようなトラブルがあったのかについては、飼い主さんたちから以下のようなエピソードが寄せられています。
爪が引っかかって…
- 「カーペットに爪が引っかかって、もがいていたことがある」
- 「カーテンに爪がひっかかってしまい、そのままの状態でした。側にいて、すぐに気付いたので、大事にならずに良かったですが」
- 「カーテンに爪が引っかかって取れなくてパニックになった」
- 「キャットウォークに飛び上がろうとしたら、爪が刺さり、飛び上がれず宙ぶらりんになった」
- 「猫の爪がなにかにひっかかって、猫が怪我をした」
愛猫に引っかかれて、飼い主さんや同居猫が怪我をした
- 「にゃんこがじゃれているときに、その拍子に爪が刺さる」
- 「遊びの中で引っかかれてしまい、出血」
- 「手が傷だらけになって会社で恥ずかしい思いをしました」
- 「人や兄弟猫をひっかいて傷になる」
- 「ひっかかれて、しばらく治らず大変な思いをしました」
- 「小さい時から肩などに乗ってくる子だったのですが、大人になってもそれを行い、肩などが傷だらけになります」
- 「あちこちに爪を引っ掛け、いつもヒヤヒヤしていますし、私自身は捕獲の際に噛まれ引っ掻かれ神経に細菌が入り一月程手が使えない状態になった事があります」
- 「同居の猫を引っ掻いて、化膿してしまい、完治するまでに1カ月ほどかかってしまった」
爪が割れたりして、猫が怪我をした
- 「爪が遊んでるうちに割れて出血したので病院に連れていった」
- 「持病のてんかんの発作が起きた時に爪が引っかかってはがれてしまい、大ケガになった」
- 「肉球に刺さってしまって動物病院で治療してもらいました」
- 「後ろ足で頭を掻いた時その箇所が切れ、病院で治療してもらった」
- 「老猫が巻き爪で皮膚に食い込んで痛そうにしてた」
- 「爪が折れて流血させてしまったこと。病院に行きました」
家具や洋服がボロボロに…
- 「ソファーがボロボロになった」
- 「洋服に穴があく」
- 「襖を、破ってボロボロにされた」
【獣医師が解説】猫の爪切りのコツやポイントは?
「室内飼育の猫でカーテンで遊ばないのであれば、爪を切らないでも困らないですが、家具や人が引っかかれることを飼い主さんが問題に思うのであれば、定期的に切る必要があります。ちなみに、外へ出かける猫は爪が伸びていないとむしろ危険です」
「ハイシニアの猫では爪とぎをあまりしなくなるコが多いので、爪がどんどん伸びて肉球に刺さってしまうのをよく診ます。
室内飼育の若い猫でカーテンに登って遊んでしまうコは、爪がカーテンに刺さり引っかかったままになりやすく、骨折する危険性があります」
猫の爪を切る目安、コツやポイントは?
「基本的には、1カ月に1回を目安に切りましょう。一度に全部の爪が切れなければ、1本ずつ日を分けて切ってもよいです。さっと済ますことで、猫の堪忍袋の緒が切れないようにしましょう。
飼い主さんがハサミの使い方に慣れていないのであれば、ハサミを動かす練習をしてみてください。猫側が練習するだけでなく、切る側の練習も事前に必要です」
「そうですね。爪を切る以前に、『触れない』『抱っこできない』『足を触らせない』といった猫であれば、突然爪切りに挑んでも無理でしょう。触れられることに慣れていない場合には、まずは愛猫と近づけるような仲になることが大切です。
もし難しい性格のコであれば、練習期間は長く、段階を細かく区切って練習していく必要があります。たとえば、触れるようになるために、触る前の動きに慣れるような練習も何段階にも分ける必要があるでしょうね」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/宇都宮うたこ
UP DATE