猫が好き
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「猫と人間は相思相愛になれる」飼い主が語る、今は亡き愛猫から教わったこと
男と猫のちょっとイイ関係♪「彫刻家である飼い主さんの”世界”を広げてくれた猫」
今回は、「ねこのきもちWEB MAGAZINE」編集室が選んだ神奈川県のコットンさん&愛猫・たゆちゃん(♀)のエピソードをご紹介♪
一瞬でハートを鷲づかみ♡初対面でもフレンドリーなたゆちゃん
彼女さんのおうちには、最年長の「猫丸」、きょうだいの「猫助」と「猫太夫」(通称:たゆちゃん)の3匹がいました。コットンさんが初めてたゆちゃんに会ったとき、たゆちゃんは飛びついて歓迎してくれ、一瞬でハートを鷲づかみにされたといいます。
たゆちゃんと猫助くんは、彼女さんが通勤途中に道端で遭遇し、保護したねこです。
共に猫風邪を患ってボロボロの状態で、一命はとりとめたものの、たゆちゃんは片目の視力を失い、猫助くんは両目を失明してしまいました。
2匹は目にハンディを抱えながらも全くそれ感じさせず、コットンさんは「かわいい」だけでなく、生命力の力強さも感じたそうです。
そしてコットンさんと彼女さんは結婚し、3匹そろって家族になりました。
たゆちゃんは、コットンさんが手を広げて声をかけると飛びついてくるし、病院に行っても先生に飛びつくという「愛嬌があり、天使のような子」だったといいます。ボールを転がすと返してくれたりもする賢い子でもあり、コットンさんはこうしたコミュニケーションを喜び、楽しんでいました。
過去形なのは、たゆちゃんはコットンさんと家族になってからわずか1年で急に体調が悪化し、この世を去ってしまったからなのです。
たゆちゃんが教えてくれたこと…「ねこと人間は相思相愛になれる」
しかし、たゆちゃんたち3匹のねこと暮らしたことで、「ねこによっては、人間と触れたいという気持ちがあることを知り、人間の片思いではなく、相思相愛になれる」ことを実感したといいます。
たゆちゃんとは短い期間しか一緒に過ごせませんでしたが、コットンさんが「妻とたゆちゃんに会っていなかったら、こんな幸せな人生は絶対なかった」と言うほど、大きな存在でした。それに、亡くなった後にもコットンさんの人生に大きな影響を及ぼすことになるのです。
「ねこと人に接点のある作品」を考案!新たな世界が広がり、2匹のねこも仲間入り
3つのダンボールを重ねて作った猫マンションは、全盲の猫助くんが上の階に登りにくいという欠点がありました。そこで、ねこの爪とぎと竹串を使い、階段を作ることに。
なんてゴージャスな3階建ての猫マンションなのでしょう!
白い綿棒と黒い綿棒を組み合わせて、たゆちゃん、猫助くん、猫丸くんをモチーフとした作品を作り始めたのです。
爪とぎと綿棒の組み合わせ、もうその発想が芸術家ですよね。
爪とぎを使うのは、「ねこのための物を人間も使うことで、ねこと人間の接点を増やしたい」というコットンさんの想いも込められています。それに、「半立体の存在感、爪とぎというねことのつながりのある素材が、ねことの思い出を呼び起こしてくれる」とコットンさん。たゆちゃんとの思い出が、綿棒アートの原動力の一つになったんですね。
筆者は作品を拝見した瞬間に、心がじんわり温かくなるのを感じました。と同時に「たゆちゃんと猫助くんにそっくり!」とびっくりしました。
たゆちゃんは、コットンさんと奥様だけでなく、作品を手にしたお客さんたちにも幸せを届けるきっかけを作ってくれたのですね。
現在、コットンさんは新たに2匹のねこを迎え、奥様と一緒に4匹と幸せに暮らしているそうです。「ねこと一緒に生活していると、おもちゃも作りたくなる」とおっしゃっているので、コットンさんの素敵なセンスを活かしたねこのおもちゃも見てみたいですね!!
ご投稿ありがとうございました!
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