猫と一緒に暮らしていると、単独で狩りをする野生の姿とはかけ離れたしぐさを目にすることが。それは、猫が飼い主さんと暮らすうちに、社会性を身に付けたからなのかもしれません。どんなしぐさが社会性を身に付けた証拠なのか、詳しく見てみましょう。
社会性を身に付けたしぐさとは?
あまり意識して見ることはありませんが、こんなしぐさをしていたら、猫が社会性が身に付けたのかもしれません。
①食事の時間になるとやってくる
飼い主さんに食べさせてもらうことが当たり前になっている飼い猫は、食事の時間になるとごはんを食べる場所へやってきて、ごはんを待ってしまいます。
②要求を伝えにくる
「遊んで」や「おやつちょうだい」などの要求を伝えられるようになった猫は、目当てのものがしまってある場所の前で、鳴いたり見つめたりして飼い主さんに催促します。
③名前を呼ばれると近づいてくる
自分の名前を呼ばれると、つい近づいて甘えてしまうのも、社会性を身に付けた証拠といえるでしょう。
④仰向けに寝転がる、額をスリスリする
人前で仰向けに寝転がったり、額をすりつけたりする振る舞いも、飼い猫ならではのしぐさかもしれません。
⑤お手入れを受け入れる
社会性を身に付けた猫は、歯磨きや爪切りなどのお手入れも嫌がらずに、おとなしくさせてくれます。
⑥来客に慣れている
人慣れしているので、来客があっても隠れずに、興味津々で見つめたり近づいたりします。
⑦飼い主さんに訴える
突然、飼い主さんに向かって鳴くというしぐさも、野生の猫には見られない行動です。
⑧家にある扉を開ける
そもそも野生の暮らしには扉がないので、扉を開ける行為自体、人との暮らしに順応する過程で覚えたといえるでしょう。
⑨キャリーケースに抵抗がない
社会性を身に付けた猫は、キャリーケースにも抵抗なく入ります。
⑩動物病院で獣医さんの意のままになる
多少は抵抗するけれど、獣医師さんがする行為を受け入れられるのは、社会性を身に付けた結果といえそうです。
紹介した10のしぐさのなかで、当てはまる項目が多いほど、猫が社会性を身に付けているといえるでしょう。
社会性を身に付けたしぐさの具体例
思い当たるしぐさはあるけれど、野生の猫を知らない人にとっては、どの行為が本来の姿とかけ離れているのかハッキリとはわかりません。そこでインスタグラムの投稿をお借りして、社会性を身に付けたしぐさの例を見てみましょう。
@komu_koma_konoさんの愛猫
@komu_koma_konoさんの愛猫たちは、飼い主さんが歩くとついてくるみたい。こういう行動も、社会性を身に付けた猫ならではといえそうです。
@leokun_sisimaruさんの愛猫
@leokun_sisimaruさんの愛猫は、ふと見たときに、お腹を出して寝ているそう。こういうしぐさも、野生の猫はしないでしょう。
@royroyroy0106さんの愛猫
@royroyroy0106さんの愛猫は、飼い主さんを見つめてニャーニャーとごはんを催促します。ごはんをもらうことにも、甘えることにも慣れているみたい。
猫の社会化からわかること
社会性を身に付けた猫の振る舞いから、猫の頭がいいことがわかります。そして人と暮らすうえで人慣れして、生活の変化を受け入れることができたから、猫は社会性を身に付けることができたのでしょう。
社会性を身に付けた猫たちのしぐさから、目が離せません。これからも、猫たちがどんな進化をするのか楽しみです。
参考/「ねこのきもち」2020年10月号『二面性で診断!愛猫はどんなコ?ねこの天才度テスト』(監修:哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
参照/Instagram
文/こさきはな
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