猫好きなら知っておきたいにゃん語に、“猫団子”という言葉があるのをご存じでしょうか。「美味しそう」「あたたかそう」など、いろんな想像をかき立てる言葉ですが、果たしてどのくらいの人に“猫団子”という言葉が通じるのでしょう。“猫団子”の認知度と、猫がくっついて眠る理由を紹介します。
どんなしぐさ?“猫団子”の認知度を紹介!
“猫団子”とは、2匹以上の猫がくっついて団子状になり眠る様子のこと。多頭飼いしている家で、猫同士の仲がよければ、日常的にみられる光景かもしれません。
そんなにゃん語の認知度を、Twitterで調査しました。
Twitterアンケートの結果は?
いぬのきもち・ねこのきもち公式アカウントが2021年3月にTwitterで「“猫団子”の意味を知っていますか?」と質問したところ、152人から回答が。そのなかの82.2%の人は、“猫団子”の意味を知っているようです。
猫好きな人のあいだでは、“猫団子”という言葉がほぼ通じることがわかりました。でも、なぜ猫は団子のようにくっついて眠るのでしょうか。
なぜ猫はくっついて眠るの?
“猫団子”に何らかのいい効果が生まれていることは想像できますが、なぜ猫はくっついて眠るのでしょう。そこには、こんな理由があるようです。
①お互いの体温で温めあえる
冬の寒い時期に猫がくっついていたら、この理由かもしれません。“アンモニャイト”が丸くなることで自ら温まるポーズであるように、“猫団子”も、お互いの熱で体を温めあうことができるのです。
②子猫の頃のように安心できる
野生の猫も、子猫の頃は母猫やきょうだい猫とくっついて眠ります。血縁関係にあるか、信頼しあっている猫同士でくっついて眠ると、猫も子猫時代を思い出して安心できるのでしょう。
③相手の心音や寝息が心地よくさせてくれる
人も誰かの心音や寝息を聞くと、心地よくなってリラックスしてしまうことがありますよね。猫も同じで、この一定のリズムが心地よいと感じるのです。
猫も本当は集団が好きなの?
人は、誰かと一緒にいることで心強いと感じることがありますよね。猫が“猫団子”になる理由に、「お互いを守りあえて安全だから」という理由が入らないのはなぜでしょう。
成長した猫は仲間に頼らない!
猫も、子猫の頃は集団になることで外部の敵から身を守ろうとする習性がありますが、成長すると単独行動をとるように。そのため、警戒心から猫同士が複数で集まって何かをすることはないそうです。
そういう観点からみても、猫が“猫団子”になってお互いを守ろうとしているとは考えにくいでしょう。
猫はお互いを助けあうためではなく、相手の温もりや聞こえる音が心地よいから団子になっていたのです。そんな心地よさが伝わるから、“猫団子”は猫好きの心を癒してくれるのかもしれません。
参考/「ねこのきもち」2021年2月号『いろんな意味があったなんて!猫の「なぜ?」行動クイズ』(監修:哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
参照/Twitter
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。