意外と猫飼いの悩み多きグッズ「じゃらし」
猫のおもちゃの代表といえば、「じゃらしおもちゃ」! でも、ひと口にじゃらしおもちゃといっても、その種類はさまざまです。そこで、よく見かけるじゃらしおもちゃをタイプ別に紹介。それぞれの特徴を活かして、どんな遊ばせ方をすると猫が喜ぶのか解説します。猫と遊ぶことに慣れていない「初めてさん」でもコツをつかめるはず!!
鳥の羽音や魚の鱗を思わせる「パタパタ系」
セロハンやリボン、羽根を用いたじゃらしは、激しく動かすと、音がします。また、素材によっては光を反射して〝表情〞が変わるので、よりリアルな動きを演出できます。猫の鋭い聴覚・視覚を刺激するタイプです。
鳥の動きを意識して動かして
実際の鳥って、つねに飛んでいるわけではないですよね。じらすときは、じゃらしをしゃくらせて鳥が地面をついばむ姿を、じゃらしを引き上げるときは、鳥が飛び立つ姿をイメージしながら行うと○。
噛み応えが本能を刺激する「モフモフ系」
素材がファー。形や毛足の長さ・色はさまざまです。ニオイや触り心地、噛んだ感覚が獲物
を思わせるのか、猫の〝狩猟スイッチ〞が入りやすいタイプ。持ち手が短いものが多いので、
近距離での遊びに向いています。
猫の頭の上~少し後ろでじゃらしを出すと〇
猫は動体視力が優れているので、動きが大きいものにより反応します。ただし大きくじゃらしを振って猫の気を引いたあとは、ときどき止めたり、ゆっくり動かすなど、ランダムに動かすといいでしょう。
ヘビを連想させる動きが出せる「ニョロニョロ系」
ヒモ状の、新体操のリボンのようなじゃらし。長さがあるので、動かし方次第でいろんな遊びを楽しめます。最初は反応が薄くても、時間差で〝スイッチ〞が入る猫が多いよう。
動きが大きいからこそ、気長にじらして
じゃらしのサイズも、動かし方も大きいニョロニョロ系。そのため、最初は驚いたり、様子をうかがう猫も。本能をじわじわくすぐるタイプなので、根気強くじらせば、いずれ猫のスイッチが入るかも。
ネズミのような機敏な動きを演出できる「コロコロ系」
ごく小さなモチーフが付いているだけのタイプ。猫は視力がいいからか、モチーフが小さいほど喜ぶ猫もいるよう。音もあまり出ないので、〝マイルド〞な遊び方を好む猫に向いています。
じらし中は、あえて 激しく動かさない
とくに、シニア猫&臆病猫が好むこのじゃらしおもちゃを使った遊びは、最初の反応が肝心。どちらも激しい動きを好まないので、反応するまではおもちゃをむやみに動かさない方が、興味を示しやすいでしょう。
万“猫”ウケ! さまざまな要素を持ち合わせた「ハイブリット系」
ほかの4タイプの掛け合わせ。さまざまな掛け合わせがあるので、じゃらしのデータは未知数。基本どんな猫にも好まれるので、猫を飼い始めたばかりの「とりあえずの1つ」としてもおすすめです。
掛け合わせのタイプによって工夫して
いろいろな形があるハイブリッド系。さばき方も、今までに紹介した4つの方法を組み合わせて行うといいでしょう。
コツを教えてくれた猫フォトグラファーの石原さくらさんによると、「猫のタイプにかかわらず、反応がイマイチなのは、遊び方がその猫に合ってないから。じゃらしのタイプや遊び方次第で、猫の反応はガラッと変わりますよ!」とのこと。種類とそれに合った遊び方を知れば、初めてさんでも猫と楽しく遊べますね。
参考/ねこのきもち2016年3月号『じらしじゃらしマスターへの道』(監修:猫フォトグラファー 石原さくらさん)
撮影/石原さくら
文/ハナマサ
※この記事で使用している画像は2016年3月号「じらしじゃらしマスターへの道」に掲載しているものです