猫と暮らす
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見逃せない! 猫が精神的に不安定になってしまう原因
どのような猫が精神的に不安定になりやすいのか、不安を感じたときにはどのような症状が見られるのか、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫が精神的に不安定になってしまう原因
「過去に嫌な思いや怖い思いをしたことにより、精神的に不安定になってしまう可能性があります。たとえば…
- 地震
- 嵐
- ペットホテル
- 知らない人との生活
- 知らない動物との生活
- 飼い主さんの過干渉
「知らないものや初めてのものは、猫にとってとても怖いものです。猫は人間よりも野性的で、怖いものや初めてのものにかなり敏感です。私たちが想像するよりもはるかに恐怖を感じていると思います。
近くにそういったものが常にある生活は、自分の安全や安心を害する存在なので、常に気を張らなければならなくなります。ストレス過多で、気持ちが不安定になります。
怖くて逃げ出したくても逃げられない、精神的に逃げ場のない室内環境になっていないか、注意してあげたいです」
「そうですね。常に見張られているような状態である過干渉も、猫が安心できる時間が減ってしまいます」
精神的に不安定になりやすい猫の傾向と症状
「猫の性質的に…
- 怖がり
- 驚きやすい
- 人見知り
- 神経質
- 慎重
- ひとりが好き
- 人工哺乳で育てられた
- 社会経験が少ない
- 落ち着かない
- 寝ない
- イライラしている
- 毛をむしる
- 飼い主さんにずっとついてまわる
- 粗相をする
- 膀胱炎になる
- 下痢や嘔吐をする
- 食欲不振になる
精神的に不安定になりやすい猫への対処法
「猫に精神的に負荷をかけすぎないことが大切です。飼い主さんの過干渉でいうと、お世話やしつけと考え頑張りすぎると、猫は嫌だと感じてしまうかもしれません。かといって、何にも慣れないことは、何にも耐えられないことになってしまいます。
まずは怖いものや苦手なものは避け、安心できる環境をつくりましょう。気持ちが落ち着くようになったら、気長に新しいことに慣れさせて、大丈夫なものを増やしていくとよいと思います」
「人間の目から見て愛猫が不安定に見えている場合、こちらが思っているよりも状況は進行し、まいってしまっている可能性が高いです。環境の改善とあわせて、動物病院を受診し治療が必要かもしれません。
最近では季節の変わり目に不安定さが出やすいコが増えています。十分に遊んで発散して楽しむ、ゆっくり休んでリラックスするなど、メリハリのある生活が必要かと思います」
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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